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憑依転生した先はクソ生意気な安倍晴明の子孫  作者: 桜桃
第三章 水仙家

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等価交換

「んで、話を聞いたお前らは今後どうするつもりだ? 俺に迷惑をかけないのなら好きにしてくれて構わん」

『ふーん。今の話は個人的に気になるし、調べたいと思っている。ここに滞在したいと考えているんだけど、それは構わないの?』

「等価交換だ」

『しょうがないな。協力はしてあげるよ。確かに、ただってわけにはいかないしね』

「それなら構わん、好きにしろ」


 あ、少しだけ笑った。


 笑うことも出来るんだ、この人。

 いつも不機嫌そうな顔しか見ていなかったから、なんだか意外だ。


「んじゃ、お前らも長旅だったのか知らんが、今は体を休めろよ。すぐに動こうとしても、うまくいくもんでもねぇ」

『そうさせてもらいたいけど、一つだけ情報共有がしたい』

「何だ?」

『七人ミサキについて、何か情報入ってる?』


 あ、眉を顰めた。ということは、情報は入っているんだな。


「会ったのか?」

『僕達は会っていないよ。会った人を見つけただけ』

「その人は今どこに?」

『漆家に預けている』

「漆家だと? あそこは呪いを生業としているだろ。あんな、人の負が集まったような場所に預けて大丈夫なのかよ」

『漆家を知っているの?』

「知っているも何もな。まぁ、等価交換している相手が漆家にいるんだ。情報くらいは入る」

『それって誰?』

「言ってもわからんだろ。お前も他の陰陽寮の内部は知らんだろうし」


 あ、闇命君がふてくされた。

 確かにって思っている顔だな。さすがに大人には敵わないか――


「ひっ、ご、ごめんなさい」


 闇命君が睨んできた!!

 めっちゃ怖かったんだけど!! 子供が殺気を放つなよ!!!


「はぁ……。えっと、その等価交換した人物の位は聞いてもいいですか?」

「なぜだ?」

「もし位の高い人なのだとしたら話を聞きたいと思って。漆家についてどう思っているのか、今まで思うところはなかったのか」


 魔魅ちゃんを陰陽頭にしていたり、周りからの視線や態度とか。内部について何も思わなかったのか。


「なるほどな。等価交換した奴は、漆家の陰陽助だ」

「え、陰陽助って、女にだらしなくて陰陽寮をよくいなくなるっていう、あの陰陽助?」

「よく知ってんじゃねぇか」


 否定しないのかい。

 これは、相当な人だぞ。


「確かに性格はめんどくさいし、関わるのは正直避けたい人種だ。だが、実力は本物だ。陰陽頭である俺より上で、誰よりも強いと俺は思っている」

「え、そこまでの人なんですか?」

「だが、話が通じん」

「最悪だ……」


 話が通じないとか、これから会うかもしれないのに普通に怖いんだけど。


「あの、一つ質問いいですか?」

「次はお前か、なんだ」


 琴平が手を挙げて、少し気まずそうに聞く。


「その陰陽助は、呪いを扱っているんでしょうか」

「扱おうと思えば扱えるだろうが、自分から使う奴じゃないな。呪いでじわじわやるより、自分の手でやった方が早いって考えるタイプだ」

「なるほど、ありがとうございます。あと、もう一つ」

「なんだ」

「その人は、俺と同じ髪色ですか?」


 ……髪色? どういうことだ?

 周りも同じように驚いて琴平を見ている。


「あー、確かにな。言われてみれば同じかもしれねぇ。あまりじっくり見たことがねぇから、言い切れんがな」

「髪色くらいはわかるでしょう……」

「俺はあいつを人として見ていない。力しか見ていない。それだけだ」

「さいですか……」


 水分さんもなかなか変わった人だな。

 それより、なんでそんなことを聞いたんだ、琴平は。何か思い当たることでもあるのか。


「ありがとうございます」

「それくらいなら構わん」


 それ以上、誰も口を開かない。

 ……なら、この流れで聞いてもいいのかは分からないけど。


『余計な話をするな。今は関係ない』

「……………………水分さんは、“短命の呪い”について何かご存じではないですか?」

『おいっ』


 だって、聞かないと。

 漆家でも聞いたけど、違う情報があるかもしれないし、少しでも知っておきたい。


「…………確か、蘆屋道満が使っていた呪いの一つだったはずだ。危険すぎる呪いでな、あいつ以外は使おうとしないと聞いたことがある」

「やっぱりそうなのか」


 そこは漆家と同じか。


「つーか、いきなりなんでそんなことを聞く。まさか、呪いをかけられた奴が近くにいるのか?」

「ま、まぁ……そうだね。近くというか……なんというか……」


 うっ、後ろにいる三人の視線が背中に刺さる。


 闇命君は呆れてるし、魔魅ちゃんはよく分かっていないのか首を傾げている。……うん、かわいい。


「……そういえば、安倍家の人間は長く生きられないと聞いたことがあるな。安倍煌命(こうめい)が最長だったと」


 え、煌命さんって……。闇命君のお父さんだよな。

 その人が一番長く生きた? じゃあ、それまでの人達は――


「安倍家では、十八には子どもを作らせることが義務付けられているらしいが……って、お前ら安倍家の人間だろ。知らねぇわけがねぇよな?」

「俺は知りませんでした……」

「あー……さっきの話、信じるしかねぇな。異世界転生とかいう、わけのわからん話」

「ありがとうございます……」


 まさか、ここで信じられるとは思わなかった。

 いや、別に信じさせようとしてたわけじゃないけど……。


「……そうか。お前も短い人生か。頑張れよ」

「ここでその発言は無いと思うんだけど!?」

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(ᐡᴗ ̫ ᴗᐡ)レル タンペッコペコ

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