作者より 日本の読者のみなさまへ
長いあいだ、日本の物語は私に多くのものを与えてくれました。
私は『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』とともに育ち、その後、マンガ、アニメ、ライトノベルへと世界が広がっていきました。気づけば、それらの物語は私に「想像することの楽しさ」を教えてくれていました。
祭り、桜、温泉、人間関係によって変わる言葉づかい。
ラーメン、うどん、たこ焼き、日本酒。
学園、名誉、異世界、そして少し不思議な人間関係。
もちろん、それはフィクションを通して触れてきた日本です。きっと偏りもあるでしょう。それでも、それらの物語は長いあいだ、私のそばにありました。
だから今度は、私の側から物語を届けてみたいと思いました。
メキシコという場所から。
私たちの色、食べ物、ユーモア、矛盾。
そして、なぜか混沌と官僚主義が同じ場所で息をしている、あの奇妙な感覚を。
この物語には、不条理な手続き、欲望、食べ物、色彩、魔法、混沌、そして最初は好きになれないかもしれない主人公が登場します。
メキシコらしさが、日本語では少し変わって見えることもあるかもしれません。
けれど、その違和感も含めて、この物語の一部として楽しんでいただけたら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございます。
日本語として不自然なところがありましたら、教えていただけると嬉しいです。
少しずつ学びながら、よりよい形にしていきたいと思います。




