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第八話「決戦」

 


 ヤマザキさんは夜道を歩くのが好きだった。昼間の光が消え失せて、物の輪郭や境界線が曖昧になるころ、世の(ことわり)を垣間見る気がするからだ。



 ヤマザキさんは、決して油断などしていなかった。いくら相手が少女だとはいえ、その本性は確かな「呪い」


 それも見た感じトラックを操る事が出来るほどの強力な呪い。彼は、名前も知らない彼女の生い立ちを考えてみた。過酷だったのかもしれない。と彼は思う。



 昨日、ヤマザキさんは少女の呪いを見た。一体、何が人間をあのように変えてしまうのだろう。人間というのは案外、心の奥に怪物を飼っているもかもしれない。



 昨日の事だ。あの少女と出会ったのは。



「さすがに今日は会わないか」

 彼は半分、本気で、フラグのような独り言を発した。


「私はいつでもアナタを追いかけますよ? 」

「やれやれ、昨日に引き続き、今日も俺をつけ回すか」


「私は、私の目的を果たすだけです」

 少女はいつの間にか、彼のすぐ近くまで迫っていたのだ。夕闇に溶ける少女の白いオーラは、非常に儚いものだ。

 

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