初陣戦線異常なし?有り?
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「Go!」
真美は引爪を引き全ての赤に意識を集中して撃ち捲った。ポットの微調整と風の影響を調整していく。ブラジルに行った〈オーシャン〉こと真美と同じく〈水〉使いの緑川が、水を槍にして降らす〈ランスレイン〉の如く、強雨と思った瞬間身体わズタズタにされる天空からの水の襲来だった。経ち待ち街に散らばっていた黒竜会と獏のメンバーは、骨を砕かれてころがった。異様に勘の鋭い幾人かと運の強い幾人かとだだ偶然の運の幾人以外は。運の強いだけの幾人は真美の曲弾道撃ちで死角から引きずり出され警視庁スナイパーに肩と脹ら脛を撃ち抜かれて使い物に為らなくなる。偶然の運のだけの幾人は真美の曲弾道撃ちで骨を砕かれこれまた使い物に為らなくなった。最初の10分で50人強居た敵が18人にへったが、真美の曲弾道撃ちでも狙えない場所に籠って身を守っている。真美の着けてる高知覚VRギアは確実に敵の位置を捉えてる、アメリカの高機能偵察衛星の複数の幾種かのカメラのグーグルアースの何倍も精密なデータ。警視庁がぐるっと包囲して仕掛けた赤外線監視カメラのデータ。サーモグラフィ。それらを統合して蜂の複眼、高角カメラ、鮮明なCGのスケルトン画像処理などがVRギアにより表現不可能な視野感覚でダイレクトに脳に雪崩れ込む。真美はナイツ研究室の技術者と開発、フィッティング、調整、順化をこの日迄繰り返して来たのだ。
「北塔公園迄敵対可能な敵なし、オールグリーン。南塔公園迄敵対可能な敵なし、オールグリーン。各々公園迄最速で侵攻せよ。南塔公園から中央15メートル北北西に敵1排除依頼します」
「ラジャー」
南から北上はダブルウルフ班だ。索敵を疾風が担う。若者がナイフ手に飛び出して来た。琢磨の狼男の姿にびびってる。琢磨はツカツカと歩み寄りヒョイと避けた。真美の狙撃が琢磨の背後から避けて無くなったスペースを滑り込む。一丁上がり。
「ウルフモードだと背後だろうが何処からだろうが真美ちゃん狙ってるの解るんです。ブラインドして避けるだけ、楽で良い」
真美と連係して訓練する内に芽生えた超感覚の様だ。
「次更に北20メートル、今度は少しヤバい感じ」
真美の方も超感覚芽生えている。疾風が少し離れて唸ってる。此方は野性の勘だ。ヤバい臭い感じて居るのかも。琢磨はツカツカと又歩み寄りヒョイと後ろに跳ぶ。琢磨を追いかける如く肋骨とおぼしき槍が塀を貫いて襲った。
「お初。獏神セブンの7。肋骨剣の漂、見参」
最後迄言わせず。
「オーラセイバー」
右回し蹴りを肋骨剣をへし折って、漂の自身の身体に突き刺さる程叩き込む。
「血は強酸でね。骨迄溶かすよ」
「生憎健康でね。大丈夫」
「健康で片付けられる問題か?」
遼は突っ込みながらショックガンを額に食らわせ気絶させる。ふと見ると、漂の肋骨剣は跡形も無く溶けていたが、琢磨の白銀の体毛は煙をほんの少し上げてるだけだった。狼男のタフネスは7位では役不足の様だった。