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怠惰王子の憂鬱日和  作者: 真宮白雪
怠惰王子の憂鬱
3/3

波乱の幕開け3



仮にも王太子の婚約者が宥めることをせずに応援しているなんて。

これは国王と公爵が決めた婚約なのだ。このままでは公爵家から勘当される。

貴族の娘が勘当されて平民の仕事をこなせるはずもないだろうし、まぁアイツはしたたかだから意外となんとかなるかもしれないが、下手をすると娼婦に身を落とすことになる。



そんなことが、俺のせいとか後味が悪いにも程がある!面倒臭いことだ!



王太子も王太子でこのままだと不味いのだ、恋をするのは良い。だが、恋に盲目なのは駄目だ。

国王になるものがこれでは、国が傾くのは目に見えてるし、国王も王太子を次期国王として迎えるなんてことはないだろう。

もう少し冷静になればエミリアを王妃に、男爵令嬢を側妃にすることも考えるかもしれない。

しかし、アイツは一人を愛するだけの器量しかないからその男爵令嬢を王妃にと望むんだろう。

無理だ、無理に決まっている。身分差にもほどがあるのだ。



「他の奴らもどうやら恋に盲目なようだし、俺が動かなきゃこのままだと不味いか」


「王子が王太子になりたいならそのままでも構いませんが」


「セシル、そんな訳ないだろう。俺はそんな面倒臭いことゴメンだね、なにより向いてないだろう」



第一俺は望んで王位継承権を手放した。母親のためでもあるが、自分のこの性格なら向いてないからだ。

なのに家臣や国民は俺を望むのが不思議でしょうがない。




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