二章十一話 『ユグドラシルの花吹雪』
どうもっ!パル猫です♪
今回も少し遅れましたっ!ごめんなさいっ!orz
なかなか手が進まないです…頑張らなければ…!
ではっ本編どうぞ♪
「よし、あとは安静にしていれば目を……くっ…」
そこまで言いかけて意識が遠退くような感覚に襲われる、久しぶりに魔力枯渇になったようだ。なんとか耐えたが体を襲う虚脱感が抜けない。流石に魔力量が増えたとはいえ使いすぎたようだ。
「ルーク、大丈夫かい?少し休んだ方がいいね。無理を言うようで悪いけど起きたらまた二人目をお願いするよ。」
「大丈夫だ、三人とも終わっている……だから休ませてくれ。」
前は精霊天使の慈愛を一人を対象に発動すれば魔力枯渇で倒れていたことを考えると単純に三人…いや四人に対して発動していたことを考えると成長したものだ。
治療した三人の髪は脱色したような白からそれぞれ鮮やかな髪色に戻っている、ちゃんと治療が成功した証だ。それを見て少し安心したのか軽くふらつく。
ダレンとエリシアの驚いた顔を尻目にルークは流れに任せて意識を手放した。
頬を撫でられる感覚に目を覚ますと、薄翠色の透き通るような髪をした女性と目が合った。
「ありがとう…助けてくれて…」
女性は透き通るような声でそう言うと消えて行くように姿を消した。
「い、今のは…」
いつの間にかドアを開けていたのか、ダレンがその場にいた。いや霊体だからすり抜けて入ろうと思えば入れるのか。
「さぁな。見間違いじゃないのか?」
「…ふふっ、そうだね。どうやら年のせいで見間違ってしまったようだ。」
彼女は世界樹ユグドラシルの中の精霊、いや世界樹ユグドラシルそのものである。
「そうだルーク!外を見てみなよ!」
姫様達に治療をした部屋とは違い、ここには窓があり都市ユグドラシアを一望出来る。そして何より前回ユグドラシアに来たときよりも変わっているのが。
「これは…雪?いや花びらか、綺麗だ。イヴ、リシー、フィーネにも見せてやりたい。」
「これから200年は咲き続けるよ、いつでも見においで。歓迎するよ。」
色とりどりの花びらが舞い散るその光景はルークが作り出す魔法の雪の景色に勝るとも劣らない。しかしずっと眺めているわけにも行かないので隣に掛けてあるコートを手に取る。
「あぁ来るとも。次は皆を連れてな。」
「そっか…もう行くのかい?三人もそろそろ目を覚ますよ?」
三人が目を覚ますまで丸一日あったはずだ。自分もそれくらい寝てしまっていたらしい。
「いやいいさ。どうせまた会うんだ。」
それに納得したのかダレンは頷きを返した。
ルークはコートを靡かせながら着ると体内の魔力を練り上げ魔法を発動する。
―転移―
「まったく…わざわざ見せるようにしなくてもいいじゃないか。」
呟いて窓の外を眺める、先程消えた彼が起こした現象。誰にでもできる訳じゃない。
「200年…この現象は続く。しかし彼は歴史に名を刻まれることを望まない…ははっ、彼は変わってない…それが世界の驚異にならなければいいが…。」
その時部屋の扉を叩く音聞こえる。
「どうぞ。」
「はい、えっと…ダレン様?」
入ってきたのは金髪というには白い、言えば白金髪と言うべきか。そんな髪をした少女だった。ただしその格好は嫁入りしていない少女には大胆なネグリジェではあったが…。
「ルーク殿ですかな?彼は一足先に帰られましたよ。アルフェミア=アリアシア=ファルネシウス第一王女様。」
流石は王女様、このような事態になっても顔色一つ変えない。
「…そうですか…一言お礼を言いたかったのですが…。」
「王女様…一言助言を…。」
にやりと笑うダレンを他所目にユグドラシアの花吹雪は舞う。
景色が変わりいつも見る領主邸の内装が目に移る。やはり家は落ち着く、丸一日以上家を空けてしまったことをセルジオやイヴ達にあやまなければと足を踏み出すと
「ルーク様大変でございます!」
帰って来たことに気付いたのかセルジオが二階の廊下から飛び出してロビーまで飛んできた。
「ど、どうした。」
獣人族の並外れた嗅覚には驚かされるばかりだが。今回はそんなことに気を回している余裕はないらしい。
「ルーク様!【暴食】が!【暴食】率いる軍団が攻めてきております!」
「…」
流石のルークも耳を疑うような言葉に言葉を失う。そう簡単にルークには安息は訪れないようだった。
疲れたぁ…眠い…(´ぅω・`)コシコシ




