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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
りたーんず
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19日目

娘に貰った保湿クリームと椿油のおかげかあのひとの髪と肌はつやつやしっとりだ。

嬉しくなって首を膝に乗せて愛でていたら、突如ノックもなしに部屋のドアがばたんと開き、

「チョリーッス」

と言う、わけのわからないノリの挨拶と共に先日の黒い羽の魔物が入ってきた。


「何」

と、そう返した声は割と殺気が篭っていたと思うが、相変わらず彼は気にした様子が無い。

魔王相手にこの態度はかなりの大物か。

あのひとの首を咄嗟に膝に起き、椅子を引いて隠して警戒態勢に入ったところで、今度は窓から中間管理職までもが入ってきた。

面倒はどうしてこう、重なるんだろう。


鉢合わせた二人は顔見知りのようだった。

黒い羽のひとを見た中間管理職は、露骨に嫌な顔をした後、彼には一切声を掛けずに僕に向き直り、話し始めた。

対して黒い羽のひとは、「無視かよー」とか「おーい」とか「ヘイヘイ」とか「デュクシ」とか言いながら中間管理職の脇腹を指で連打していた。


中間管理職の話の内容は、だいたい前と一緒だった。

違うことと言えば、「ならばいっそその力で神になる気は無いか」とまで言われたことぐらいだろうか。


どんだけなり手が居ないんだと思った。

もちろんまっぴら御免だ。


話し合うのも馬鹿馬鹿しくてただ黙っていると、依然連打を続けられていた指が肋骨の隙間に入ったらしい。

中間管理職は「うっ」と一言呻いた後、「このクソ兄貴があああああ!!!」と叫び声を上げ剣を抜き放ち、即座に逃げ出していた黒い羽のひとを追いかけて文字通り窓から飛び出して行った。


今まで待ってみたが、二人とも帰ってくる気配は無い。


塩をまいて、今日は早めに寝ようと思う。



活動報告のほうでちまちま設定とか公開してます。

よろしければ。


ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。


すごく励みになります。

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