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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
あらたなるたたかい
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小康状態:10年目、雲月、30日


チビが泣き疲れてやっと寝てくれた。

変態の発作も取り敢えず今は止まっている。

タマとメイドが付き添っているこの間に、ここまでの経緯を記しておく。


突然血を吐いた理由だが、どうやら変態の中の魔王の魔力が少なくなって来たことが原因らしい。

……ここいらの空気は、人間には毒であるようだ。

今まで生身でここに立ち入った人間は居ない。

まして、十年近くに渡る長期滞在だ。

体調に変調をきたしても不思議はない。


だが、それでも予兆はあったはずだ。

それだけは我慢が出来ず枕元で問うと、

「ここ、出たくないもん」

と言う相変わらずのふてぶてしい言葉が弱々しく返ってきた。


「ここが家だ」


そう繰り返す奴に、俺は何も言えなかった。


ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。


すごく励みになります。

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