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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
あらたなるたたかい
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留守番:9年目、葉月、22日


変態が数年ぶりに「かつての仲間に会って来る」と言ってここ数日留守にしている。


事前によくよく言い含められていたようで、初めての留守番にもかかわらず、チビもぐずることなくけろりとしたものだ。


どちらかと言うと、タマの方が落ち着きが無いようだった。

どうかしたかと問うても、いつもの片言で「なに、ない」と返すばかりだ。


あまり問い詰めても可哀想なので、尋問は中断してチビと一緒に夕飯のカレーを作った。


……俺も優しくなったものだ。



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