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異変:3年目、陽月、15日
庭の点検に出ていたタマが、食いちぎった天使の腕を咥えて帰って来た。
形状からして主天使のものか。
何処で仕留めたかタマに問うと、たどたどしい口調で「チビの部屋の下の壁に張り付いていた、食いちぎったら残りは逃げた」との説明が返って来た。
変質者か、なにか裏の思惑があるのか。
下手に変態に伝えるとまた暴走しそうだったので、そこらへんを見極めてから皆に伝えようとタマとうちあわせた。
タマは神妙な顔で頷いた。
相変わらず、素直な良い子だ。
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