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剣の墓標、春の城  作者: 銀野
あらたなるたたかい
120/147

お披露目:1年目、神月、2日


扉を開けた瞬間に


「誰?! っつーか何?!?!」


と叫んだ坊主(呼び名は変態の日記に準ずる)の顔が忘れられない。

幸い、すぐに変態に気が付いたようで扉を閉められることは無かったが、あれは明らかに俺を不審に思っていた。

……そんなに化けるの、下手じゃないはずなんだがなあ?


まあ、それはいい。

それよりも何よりも衝撃的だったのは、変態が俺とチビを交互に指差して


「これ、僕の父親。こっち、僕の娘」


と、言い放った事だ。

曰く、


「下手に詮索されるより先に自爆したほうが面倒が少ないじゃん」


らしい。


確かに、逆に妖しすぎる設定に尻込みしたのか詮索はされなかった。

しかし坊主も娘も、どう見ても得心がいっていない顔だった。


それでも俺を「おじいちゃん」と呼んでくるあたり、こいつらも魔王の配下と同じ種類、所謂「お人好し」だと思う。


人間同士でくっちゃべっている隙に、人間の赤ン坊を観察した。

人間の赤子特有のものか、うちのチビとは対照的に、強い光の魔力を持っているのが印象的だった。


自爆である自覚がある分タチが悪い。


ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。


すごく励みになります。

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