110/147
45日目
僕のあのひとに対する執着は、喪った母への愛情の転化だ。
それは多分、間違いない。
しかし、そこから先に考えが進まない。
あのひとの日記を読み返してみた。
冷静に考えてみると、この母への愛情を慮って、僕の「仇討ち」に意味を見出して、あのひとは死んだ気がする。
それを、当の僕が蘇らせようなんて、お門違いも良いところじゃないんだろうか。
そこまで考えたところで、ケイメイが空の鍋を抱えて「カレー作れ」と闖入してきた。
……正直良いタイミングだと思った自分が情けない。
活動報告のほうでちまちま設定とか公開してます。
よろしければ。
ブクマ、評価、感想等どうもありがとうございます。
すごく励みになります。