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(46)重荷(おもに)

 心理[メンタル]面も含め、は重いより軽い方がいいに決まっている・・というのが、重荷おもにに対する普通の見方である。今日はそんな重荷のお話だ。^^

 とある空港近くの喫茶店である。二人の観光客らしき二人の男がコーヒーをすすりながら話をしている。

「次の便まで、まだ50分ばかりありますよっ!」

「私にそんなこと言ってもらってもっ! バスが遅れちゃったんですから…」

「まあ、そらそうなんですがねっ! …それにしても大きな荷物ですなっ! 重荷になりませんかっ!?」

「ほっといて下さいっ! 私ゃ、これくらい持って出ないと安心できない性分なんですからっ!」

「そうでしたか…。知らぬことで、どうもすいません」

「いや、あやまってもらうほどのことでも…。それにしても、あなたの方は小さな荷物ですねっ!」

「はいっ! 私は持って出るものが多いのが重荷で、疲れるんです」

「ははは…軽荷ですか。私は軽いと疲れるんです。まったく逆ですなっ!」

「確かに…」

 二人はその後、コーヒーを二度ばかりお替りして旅立った。

 重荷になるのは、軽い場合もある・・というお話である。^^


                  完

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