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短歌 1週目 8歌
夏の日
冷房をかけすぎた母
腹抱え
笑うあなたと
涙目の僕
終わった日常
朝に寝て
昼過ぎ起きて
夜に寝て
深夜に起きて
また朝に寝て
スポーツ
スポーツをした後に飲むアクエリが
口に残ってネバつく苦み
花束
花束に虫食い一つあるだけで
無実の花も
劣悪と呼ぶ
敗北
じんわりとにじむ涙と汗の味
勝利の美酒と対の味わい
想い
君が為
身を粉にすると
その決意
君を苦しめ
僕も苦しめ
数の亡霊
一度した
バズる感覚
抜けられず
自我を失い
数追いかける
言葉
言葉とは
括りであって
機械的
0と1との区切りではない