バレンタイン特別話① 手作りします!
※本編との話の関連はありません。
(もしかしたらどこかの機会で使うかもしれません)
本日、ニ月十四日はこのゲームの世界であろうとバレンタインだ。日本の会社が作ったゲームだからもちろんある。バレンタインを利用して好きな人にチョコをあげるというのも恒例行事だ。
そして私も、例に漏れず友チョコを買いに来てる。
「レンちゃんはどんなチョコが好き?」
「そうですね……。あの、マードリア様、一つわがままを言ってもよろしいですか?」
「聞くことはするよ。実行するかは別だけど」
「その、マードリア様の手作りチョコを食べてみたいです!」
手作りか、久しぶりに作ってみようかな? レシピならガーラが知ってそうだし。
「うん、よし! それじゃあチョコを作る材料を買おう!」
「ありがとうございます!」
私達は店を変え、材料を多く取り扱っている店に入った。
「うーん、私凝ったチョコとか作れないし、ここはチョコクッキーでも作ろうかな」
「いいと思いますよ。私は好きです」
「それじゃあレンちゃん、材料集めるの手伝って」
「はい」
私達は材料を買い込み、チコとガーラの部屋に寄った。
「ええ! チョコレートクッキーの作り方を教えろって言われても……」
「え、でもよく作ってなかった?」
「え? ガーラってお菓子作りしてたっけ?」
あ、しまった。お菓子作りは前世のことだからチコは知らないんだ。
「昔ね。それよりマードリア、ちょっと」
「どうしたの?」
ガーラはほんの少し離れたところに私を呼び出した。
「ボクは確かにお菓子は作れたよ。前世では」
「こっちでは無理なの?」
「前世ならオーブンとか冷蔵庫とかあったけど、この世界にはないじゃん。そんな状態で作れるわけないよ」
ああ、確かに。しかし、この世界には科学に代わる素晴らしいものがある!
「大丈夫だよ、魔法があるじゃん」
「いや、ボク達の技術でどうこうできるわけ──」
「違うよ、魔道具があるじゃん。私、貴族だから知ってるけど、ちゃんと冷蔵庫とかオーブンあるよ。この学園も国が資金を出してるからあるよ」
「ああ、そういえばそうだね。それじゃあキッチン行こうか」
こうして、私達四人はキッチンを借りてお菓子作りをすることになった。
「いや、いくらなんでも材料多すぎでしょ……」
「何が必要か分からなくて……」
「まあいっか。ちゃんと教えるから、マードリアはこの材料を使って一人でクッキー作って。ボクとチコとレンの三人でマフィン作るから」
「どうして私一人なの?」
「マードリア一人で作った方が喜ぶからに決まってるじゃーん」
「え、誰が? 私一人で作るより協力して作った方が美味しくできると思うけど」
チコはすかさずレンちゃんの方を見る。
「レンちゃんはマードリア一人で作った方が嬉しいよね。レンちゃんがマードリアの手作り食べたいって言ったんだし」
レンちゃんは私とチコを交互に見て、少し焦っている。
「え、えっと」
「正直に言っていいよ〜」
「マ、マードリア様一人で大丈夫だと思います!」
そりゃ、困ったら権力に屈するよね。私だってそうする。
「だって、三対一だね。マードリア、美味しいのお願いね」
多数決では敵わないし、権力でも敵わない。仕方ない、一人で作りますか。
◇◆◇◆◇
時間は掛かったが、一人でなんとか作り終えた。形は歪だが、味見をした感じは良かった。
「うん、形はともかく味は合格。それじゃあ、あとはラッピングして配ろう」
ここでは手先が器用なレンちゃんが活躍だ。
「できました」
「おお、さすがレンちゃん! すっごい綺麗」
「ありがとうございます」
「それじゃあ配りにいこう。配るのは各々行く感じでいいよね? 一気に来られても相手が困るだろうし」
「え、マードリア迷子にならない?」
「私そんなしょっちゅう迷わないよ!」
「まあまあ、今回は誰がどこにいるか分からないからいいんじゃない? ある意味そっちの方がすぐ出会えるかもだし」
そういうことで、私達は片付けを済ませて、それぞれ配りにいく。
配りに行く前にチコ、ガーラ、レンちゃん、私でお菓子の交換は済ませといた。
特別次話 本日中
まだまだバレンタイン話続きます。
(意外と長くなってしまった)
ちなみにクッキー作ったことありますが、耐熱皿なくて無事失敗しました!




