首斬り源八郎と奇縁の亀若丸 ~刻まれる高貴な血~
文政十一年の夏。
御様御用(おためしごよう)の山田朝右衛門(やまだあさえもん)の門人、三輪源八郎(みわげんぱちろう)はある十才の子供と出会うことになる。その子の名は亀若丸(かめわかまる)。一見して百姓の子らしいが、亀若丸は何者かに命を狙われていた。理由は判然としない。それを源八郎は撃退する。その後、二人は共に生活することになる。彼らは互いの境遇を知らないが、だんだんと親交を深めていく。そして亀若丸の出生を知ったとき、二人は否応にも巻き込まれる。運命は節操なく人間を飲み込んでいく――
御様御用(おためしごよう)の山田朝右衛門(やまだあさえもん)の門人、三輪源八郎(みわげんぱちろう)はある十才の子供と出会うことになる。その子の名は亀若丸(かめわかまる)。一見して百姓の子らしいが、亀若丸は何者かに命を狙われていた。理由は判然としない。それを源八郎は撃退する。その後、二人は共に生活することになる。彼らは互いの境遇を知らないが、だんだんと親交を深めていく。そして亀若丸の出生を知ったとき、二人は否応にも巻き込まれる。運命は節操なく人間を飲み込んでいく――
「――介錯つかまつる」
2025/03/30 16:47
(改)
「俺は死に際の頼みは断りません。それが山田朝右衛門の門人としての責務です」
2025/03/31 21:01
(改)
「自分を大きく見せようとして――逆に小さく感じるぜ」
2025/04/01 20:51
(改)
「お前の軽い刀じゃ俺は斬れねえ」
2025/04/02 21:50
(改)
「介錯人が命乞いなんて、見苦しい真似できねえよ」
2025/04/03 22:17
「違う。お前を守るのは、武士としての責務だからだ」
2025/04/05 17:24
「平気だったらお前に助けてもらおうとは思わない」
2025/04/06 21:24
(改)
「……それでも俺は継ぐ。山田朝右衛門の名を」
2025/04/07 19:11
「いるさ。少なくとも俺は悲しい」
2025/04/13 20:49
「理屈じゃ分かっていても、心が納得してねえんだ」
2025/04/20 07:50
「断る。俺は亀若丸を殺さねえ」
2025/04/27 21:38
「一度結んだ約束は決して破らねえ。それが武士ってもんだろうが」
2025/05/03 12:39
『俺には分かりません、師匠』
2025/05/03 19:01
「三輪源八郎吉昌、いざ参る!」
2025/05/14 20:51
「――理由があっても、生きたいと願う人間が殺されていいなんてねえんだ」
2025/05/18 15:26
「だが殺しても良かったはずだ」
2025/05/19 21:22