後書き
こんにちは、がらへびです。
このたびは小説「怪盗ホチキス」をお読み頂き、ありがとうございます。完結まで書き上げた初めての作品ですので、読み苦しいところなどありましたら、ご指摘頂けると幸いです。
ギャグコメディーとして書き始めましたが、思い付きで教訓みたいなものを盛り込んだところ、そういう文句を考えるのが楽しくなってしまい、いつの間にか西條さんの成長物語にすり替わっていきました。
このお話を思い付いたのは、ある日の未明でした。なぜか真夜中に目覚め、ぼんやり考えていたら、怪盗ホチキスによる事件の場面、それから、怪盗との対決、そして、生徒会規則の改定までが、一連のお話として、するーんと頭に流れ込んできたわけです。寝付けなくなったものだから、床を出ると、そのまま第二話まで一気に書いてしまいました。
実はこの時には、西條さんも高城君も全く構想にありませんでした。飽くまで会長が主役で、規則の改定も会長が行うつもりでしたから。ところが、続く第三話と第四話を書くとき、会長と対立する相手として風紀委員の面々を登場させると文脈が変わっちゃったんです。
その場面は、まさにノリだけで書いていたので、まず会話させよう、登場人物は二人だな、えーと、女生徒二人にするか、いや、男子生徒も加えた方がいいか、ってところで当の二人が誕生しました。因みに、第三話書き終えた時点ではまだ脇役でした。名前が第四話から明らかになってくるのは、そういう経緯からです。余りに場当たり的な書き方をしてしまったので、今後の執筆では反省せにゃならんでしょうね……ただ、こんな書き方でも書けるんだなあ、と感じられて新しい知見でした。
第五話から第七話まではエピソードがぽろぽろと湧き上がってきて、これまた一気に書いた感があります。で、そのあと、小スランプというか、私用で悩んでいたもので、現実の光明が見えたときに執筆も再開できたらしいです、日記を読むと。一応、普段は日記も書いていたりします。超、ワタクシゴト日記ですが。
でも、そんなスランプ以上に、第三話から第四話とか、第十話からあととかの方が、ブランクは長いんだな、話数毎の更新日時を振り返ると……うむ。いえ、この辺りは、まあ、前者は勢い込んで第二話まで書いて満足してしまっていたのと、後者は演説だけで一話書けるかなあとなんとなく不安になっていて、とどのつまり面倒になりしばらく書いていなかった、というのが顛末です。はい。
偶数回目はフトモモ教本部でのお話、というパターンは、第四話辺りで確定しました。でも、第八話は正直、何書こう?って感じで、その束縛に困った覚えがあります。けれども書き進めると、第九話への伏線として重要な内容になって満足。うーん、やっぱり、場当たり的ですね。第十話は更に困って、ホントどうでもいい内容になっています。精進せんと!
反省会は、もともと後書きのつもりでした。しかし、作者登場させるつもりが流れで校長が作者になってしまったんですね……そういうわけで、改めて後書きを書くに至りました。
そういやもともとは、小説を書こうとしたのではなくて、ある漫画を描こうとしていたのでした。そのプロットを書くに当たり、折角だから多少読める程度に書こう、なんて思って書いていたら、小説も書きたくなってしまったという裏話があります。そんな折に、この話を思い付いてしまった故、書き上げてしまった次第です。
長々と駄文重ねましたが、ご助言ご感想等ありましたら、今後の作品に活かしたく宜しくご投稿のほど、お願い申し上げます。
ご精読ありがとうございました。




