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聖女騒動~聴取の音声記録と調査官の日記  作者: マツモト和磨


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調査官 アリウーラ教会 司教 ニクラウスの日記~ブロックバルド暦821年3月28日/此度の騒動の調査結果とそれぞれの処遇~ブロックバルド暦821年4 月 4 日

 

 女神アリウーラ様、私をお許しください











 ※~~~~~※~~~~~~※~~~~~~※~~~~~~※~~~~~~※



アリサ・フィール子爵令嬢の調査結果

 此度の『聖女』認定は行わず

 理由:アリサ・フィール子爵令嬢の出自が判明せず、認定するに能わずとの判断により


今後の処遇

 本人の希望で学園を辞し、修道女として教会に入ることとなる

 本部である中央教会にて奉仕活動を行う予定


インリエッタ・ドールディオン伯爵令嬢の調査結果

 8人の下位貴族令嬢を脅し、虐め・嫌がらせを行わせていたことが判明

 本人はその光景を少し離れた場所で眺め楽しんでいたという報告もあり


今後の処遇

 学園側は悪質とみて半年の停学処分及び停学中の単位不足による留年を告知

 ドールディオン伯爵家より自主退学の届け出あり

 学園側はこれを受理


嫌がらせの実行犯である8人の下位貴族令嬢方の調査結果

 ドールディオン伯爵令嬢からの命令で嫌がらせを行っていた


今後の処遇

 嫌がらせに対してのお咎めなし

 理由:令嬢たちはいずれも上位貴族であるインリエッタ・ドールディオン伯爵令嬢からの命令に逆らえる立場にあらず、自ら率先して行った訳ではなく苦しみながらの行いであったことは明確

 既にアリサ・フィール子爵令嬢へ謝罪を行っており、フィール令嬢から許しを得ている為


リノリー・ベルモンヌ子爵令息の調査結果

 偽聖女を祀り上げ周囲を謀ろうと企てた訳ではなく熱心な聖女信望者であるが故の暴走と判断


今後の処遇

 聖女騒動においてはお咎めなし

 ただし、卒業式でのエレオノーラ・バスティア侯爵令嬢への弾劾による名誉棄損の罪科で5ヶ月の停学処分及び学園から卒業の際の魔法騎士団への推薦は行わない旨を通告(ただ一般受験を禁止するものにあらず)


ビンセント・エルモア伯爵令息の調査結果

 偽聖女を祀り上げ周囲を謀ろうと企てた訳ではなく主である王太子の命令に実直に従っていただけと判断


今後の処遇

 聖女騒動においてはお咎めなし

 ただし、卒業式でのエレオノーラ・バスティア侯爵令嬢への弾劾による名誉棄損の罪科で学園が出した王室騎士団への推薦状を取り消すと共に守るべき存在であるか弱き令嬢に行った仕打ちは騎士として相応しいとは思えず、よって王室騎士団は採用を取り消す旨を通告


エレオノーラ・バスティア侯爵令嬢の調査結果

 噂にあったフィール子爵令嬢への嫌がらせは冤罪であったことが判明

 学園の生徒たちの証言や提出いただいた制約付きの日記帳の記載により身の潔白は証明された


今後の処遇

 王太子との婚約は解消

 バスティア侯爵令嬢に非はない為、王太子有責による破棄という事になり、王家から慰謝料が支払われる予定


サミュエル・コモンノルド公爵令息の調査結果

 聖女騒動において私情による悪意が少なからず見受けられ、学園内を騒がせた一員であると判断


今後の処遇

 廃嫡後、コモンノルド公爵家から除籍

 亡き公爵夫人(母親)の故郷である隣国へ追放予定


アレクサンドル・エラ=ブロックバルド王太子の調査結果

 騒動の黒幕であると判断

 私情で学園内を騒がせ、婚約者がいるにもかかわらず不貞を働こうとしたと判断


今後の処遇

 廃嫡後、王籍を剝奪

 王太子となる第二王子が成人するまで補佐として王宮に留めるが、第二王子が成人を迎えた暁には平民兵士として辺境騎士団に配属とする予定

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