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聖女騒動~聴取の音声記録と調査官の日記  作者: マツモト和磨


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調査官 アリウーラ教会 司教 ニクラウスの日記~ブロックバルド暦821年3月25日

フィール嬢がサミュエル・コモンノルド公爵令息に連れ去られたという報告が入ってすぐに、公爵家へ連絡の書状を飛ばした


 状況如何によっては令嬢の将来に傷がつくやもしれぬ出来事故、捜索隊を厳選しなくてはと考えていたところ、捜索等々はすべて公爵家で預かるという返答が返ってきた


 つまり教会側は手出しするなということだ


『聖女』様に関する事なのに教会が関われないのは如何なものか…


 公爵家の大事な嫡男が起こした出来事だ

 大事にせず秘密裏に処理したいという気持ちもわからなくはないが

 まぁ、フィール嬢に関しても変な噂等ない方が好ましいのは確かである

 何かあったとしても公爵家の力を使ってねじ伏せることは可能だろう


 しかし、これは、たぶん私が煽ってしまった所為もあるのだろう

 先日の聴取の際の最後の私の一言が恐らく彼を追い詰め、このような暴挙に走らせてしまったのかもしれない


 バカなことをしでかさない様に祈るばかりだ(嫌、もう馬鹿なことをしでかしてはいるのだが…)

 どうか2人共が無事であります様に

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