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淫乱召喚


 この辺りだな。

 だいぶ、奥まで来たけど。

 途中、青色の飛龍種の群れと交戦したけど問題は無い。


 ん?

 茂みの奥に結界が…

 ココですよ?って言ってるもんだろ(笑)

 取り敢えず、結界を壊すか……



 スパンッ!!

 縦一閃。


 パリンッ!

 結界が壊れた。



「ウギャー!」

「ガァガー!」

 中から額に魔石を埋め込まれた魔人が次々と現れる。


 スパンッ!!

 横一閃

 スパンッ!!

 縦一閃


 次々に、魔人を真っ二つにして魔石を壊していく雄治。



 結構、中が広いな。

 これは歩くのダルいな。

 全部壊すか……


 スパンッ!!

 横一閃。

 スパンッ!!

 横一閃。

 スパンッ!!

 縦一閃。


 ふぅー。

 これで出てくるか?


「何事だっ!!」

 リーダー各の魔人が慌てて走って来た。


「よぉ!元気か?」


「貴様っ!!」


「何だよ?そんなに怒るなよ。お前らがやって来た事だろ?セブルスさん。」


「俺をその名で呼ぶな。俺の名はバラーク・ガドリックだ。無能だから覚えられないか?」


「あぁ無能だからココまで来れたぜ?」


「チッ!」


「もう終わりにしようぜ?」


「なら、お前が死ねよっ!」


「それは出来ない相談だな。堕ちたエルフさん。」


「チッ!」


 スパンッ!!

 横一閃。


「じゃあな。」


 パリンッ!




 パチパチパチパチパチパチ

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「フハハハ(笑)流石だな。」

 奥から男が現れた。


 あの首飾り…

 間違いない。

 アイツがダーディムだな。

 首飾りとブレスレット…

 本体は勇者の体だから攻撃するとまずいよな…

 体を傷付けず首飾りとブレスレットを破壊か。

 それが、難しいな。

 腕を切り落としても再生とか出来るのかな?

 流石にそれは出来ないよな?


 峰打ちを視野に入れて相対だな。


「お前は?」


「知ってるだろ?今さら自己紹介が必要か?」


「ダーディムでいいんだな?」


「今の名はそうだな。」


「決着を付けようぜ!」


「まぁ落ち着けよ。決着は付けてやるよ。」


「ん?」


「少し話を聞いてくれないか?」


「いや、時間の無駄だ。」





 スパンッ!!

 縦一閃。





「フンッ!せっかちな奴だな(笑)デス・レーザー!」


 スパンッ!!

 横一閃。


「デス・キャノン!!」

「ファイア・ジャベリン!」

「サンダー・ボルト!」


 ダーディムの魔法を交わしながら相手に迫る雄治。


「ウォォォォォォ!!」


「デス・ソード!」


 カンッ!


「剣も作れるのか?便利でいいな?魔法は。」


「あぁ。お前は魔法が使えないんだっけ?(笑)」


「それも、今さらだな。」

 カンッカンッ!カンッカンッ!カンッカンッ!

 刀と剣の攻防戦の最中、ダーディムは剣を持っていない左手から魔法が放たれる。

「デス・レーザー!」


「くっ」


「よく交わしたな。」


 速い。

 魔法が放たれる速度が速すぎる。


「それで避けたつもりか?」


「フンッ!甘いっ!!デス・デイン!!」


 ドゴォーンッ!!!!!


「ぐはっ」

 ダーディムの強力な魔法が放たれ倒れる雄治。



 畜生…

 ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ。

 最初のデス・レーザーが陽動かよ…

 ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ。

 やっばり魔人がより全然強いな。

 ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ。



「この距離なら避けられないだろ?やっと話が出来るな。」


「ハァハァうるせー奴だな。で、何を聞いて欲しいんだよ?」


「この体だ。生前の俺の体よりもコイツは素晴らしくてな、魔法の調子が良い。1つ1つの魔法が生きてるみたいだ。」


「へっ、自慢話か?」


「まぁそうなるな。今のでお前を殺すつもりだったが、繋がった胴体に意識は健在…か。お前も中々やるな。」


「ふぅー。そりぁどうも。」


「その氣が邪魔だな。」


「なら、俺はその首飾りとブレスレットが邪魔だな。流石にこの状態でお前を倒せるとは思ってないからな。」


「ほぅ。次の一手があると?」


「まぁな。これが見えるか?」


「その印は……貴様っ!」


「あぁガレス・ガイルから授かった物だ。」


「やはりアイツは隠れていたか。ムカつく奴だな。だが、お前の強さの根元はわかった。忌々しいアイツの意思を受け継いだ者という訳か。葬るには丁度良い。」


「何とでも言え。」


「お前は強い。認める。だが、戦場を生業にする戦士としてはまだ、幼い子供だな。一手一手を確実に決めるにはどうするか?答えは簡単だ。お前のメンタルを崩して動揺させる。」


「何を言ってる?」


「異世界召喚が出来るのは何もガイル王国だけではない。俺も出来ると言う事だ。フハハハ(笑)【勇者召喚】!!これで終いだ。」




 足元に大きな魔法陣が展開された。



 本当に召喚したのか…?

 ここで敵側に勇者か…

 そんなの有りなのかよ。



「ん?ここは…どこ?」



 女の子?

 聞いた事がある声だな。


 …


 …


「雄治…?」


 千夏?

 でも、見た目は魔人…と言うかサキュバスじゃね?

 額に赤い魔石を埋め込んでるし…

 誰?



「雄治ごめんね。本当にごめんなさい。」


「ほぅ。お前ら知り合いか?丁度良いな。」


「いや…」


「雄治っ!!私よ。千夏。荒川千夏!!」



 やっぱり…

 コイツまでこっちの世界に来たのかよ…

 萎えるな。


「ねぇ雄治でしょ?」


「…」


「私…謝っても駄目な事は理解してる。だけどごめんね。」


「なぁダーディム。コイツは勇者なのか?それとも魔人で良いのか?」


「人か魔人かで言えば魔人だ。俺が人間の勇者を召喚して何になる?コイツは魔人側の勇者だ。」


「…」


 魔人側の勇者?

 千夏が?

 …


 …


 いや、今は考えるな。

 首飾りとブレスレットを壊す事だけに集中しよう。


「おいっ!千夏っ!!説明は後だ!コイツを一緒に倒すぞ!首飾りとブレスレットを壊してくれ!」


「うっうん。わかった。」

(やっぱり、雄治だったんだ。嬉しいな…)



 スパンッ!!

 縦一閃。


 カンッ!

「いきなり、攻撃か?何か一言くらいあっても良いと思うがな(笑)」


「お前と違ってそんな余裕が無くてね。」



「デス・キャノン!!」

「ファイア・ジャベリン!」


「やっやだ!体が勝手に…雄治避けて!」

 千夏が短剣片手に雄治に迫る。


 はっ!?

 何してんだコイツ。


「おいっ!」


「やめて…やめてよ……雄治…避けて!!」


「フハハハ(笑)当たり前だが、そいつには俺を攻撃出来ない様に召喚してんだよ。」



 チッ!

 こっちの世界に来てまでも俺の邪魔すんのかよ。


 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 1対2での攻防の最中、千夏が雄治を羽交い締めにする。


「おいっ千夏っ!!」


「ごめん…ごめんね雄治。」


「フハハハ(笑)そのままくたばれ!デス・デイン!!」


 ドゴォーンッ!!!!


「うあああぁぁぁ」

「きゃー」



 ハァハァハァハァハァ

 コイツ、千夏ごと魔法を…

 千夏は完全な囮だな。

 ハァハァハァハァハァ

 こうなって来ると千夏が邪魔だな。

 ハァハァハァハァハァ



 スパンッ!!

 横一閃。


「えっ!?ゆ…うじ?」


「悪いな。さっかも言ったけど、今は重要な戦いだから味方じゃないなら、いらない。そこで寝てろ。」


「随分、惨いな(笑)」


「惨い?お前が言うな。」


「フハハハ(笑)確かにな。結局はお前も俺と同じだろ?目的の為なら手段を選ばない。」


「勝手に言ってろ!!それと悪いが、もう様子見は終わりだ。」



「今、氣は熟した。」

 雄治は左手の手の平を自身の顔の前に構え左手の甲にある印をダーディムに見せる様に構えた。


 一瞬、時が止まったかの様に無音になり、強烈な風と共に放出されていた大量の濃い氣は薄く少量になったが、なぜか凛々しく神々しい。



「お前…何をした?」

(コイツ…何をした?……氣を…捨てた…いや、違う。捨てたのなら、何故コイツはこんなにも神々しいのだ…)



 ダーディムの前には今までの暴力的な濃度の濃い氣は優しく暖かく神々しい燦然さんぜんと輝く勇者が居た。



「ウォォォォォォ!!」

 雄治の峰打ちによる一振りがダーディムの左脇腹にあたる。


「ぐはっ」

(速いっ……コイツ…氣を圧縮させたのか…)



「形勢逆転だな。命乞いはするなよ。」



(嘘だろ……コイツはあの印を…ガレスよりも扱えると言うのか?ガレスでさえ、こんな事は出来なかった筈だ。どうなってる?)

「ふざけるなっ!!!!!」



「俺が……俺がどんなに待っていたと思ってるんだ!水晶なんかに封印されて、お前に聞くが妹を助けるのはそんなに悪か?元はと言えばお前ら人間が流行らせた疫病が原因なんだぞ!!」


「疫病?」


「そうだ。お前ら人間が流行らせた疫病だ。魔力枯渇症が原因だ。俺は……俺はこの世界の全てを壊す。俺は復讐者だ。お前なんかにわかるかっ!!」


「わからないな。だが、お前も俺の気持ちなどわからないだろ?アンタの話を聞いて同情はするが理解しようとは思わない。」



「うるせんだよっ!!!!」

「デス・キャノン!!デス・レーザー!!」



「こんな所で負ける負けにはいかねぇんだよ!オラリャァァァァァァァ!!」


「くっ」



 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!

 カンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!



「ウォォォォォォ!!」

 ガンッ!

 雄治の峰打ちがダーディムの左手にあたる。


「こっのヤローがっ!!!!!」

 スパッ!

 ダーディムの剣による一撃が浅く雄治に入る。



 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!

 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!

 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!



 何でコイツ強くなってんだよ!!

 あのまま、倒れろよっ!

 倒せそうな雰囲気だったのによ。

 俺のスピードに対応してきてる…このままだとまた、形勢逆転されちまう……




 ◇◇◇◇◇◇◇◇

 side 荒川千夏(淫乱馬鹿女)



 なんでよ。


 なんで、私が雄治を傷付けないといけないの…


 もう、やだ…


「うぅ……うぅうぅ……」


 雄治…


 雄治ごめんね。


 ポロポロポロポロポロポロ

 ポロポロポロポロポロポロ


 ココが何処なのかもわからないし……


 ポロポロポロポロポロポロ

 ポロポロポロポロポロポロ


 なんで、私は雄治を傷付ける事しか出来ないの?


 ポロポロポロポロポロポロ

 ポロポロポロポロポロポロ


 雄治…


 雄治が…


 ごめんね。夢の中でも私は貴方を傷付ける事しか出来ないの。馬鹿な女。雄治の目の前に居てはいけない…



 ポロポロポロポロポロポロ

 ポロポロポロポロポロポロ



 わかってる。

 許して貰おうと思ってないけど、それでも…少しでも雄治の為に…


 泣くな。

 泣いちゃダメ。

 逃げちゃダメ。

 本当に泣きたいのは雄治なんだから。



 私に何が出切る…?


 もう、ココが何処でもいい。ただ、雄治だけは、雄治だけは守りたい。


 雄治を。


 雄治を助けないと…


 今の私に出来る事…


 やっと、やっと雄治に会えたんだから。


 また、雄治を傷付ける訳にはいかない。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇

 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!

 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!

 ガンッカンッスパッカンッガンッガンッスパッ!

 


「なっ何だ!?体がっ!!」


「雄治!!今よっ!!」

 雄治とダーディムの激しい打ち合いが続く中、千夏が体に植え付けられた制御を破りダーディムの動きを止めた。


「ウォォォォォォ!!」


 バリンッ!

 ダーディムの左手のブレスレットの水晶が壊れる。


「貴様っ!!死ぬ訳にはいかねぇんだよ!!」


「デス・レーザー!」

「デス・キャノン!!」



 チッ!

 後、首飾りだけなのに…



「お前はくたばっておけ!デス・デイン!!」

 ドゴォーンッ!!!!


「きゃー。」

 ダーディムの大技が千夏にあたる。



「まだだ!!ここで……ここで死ぬ訳にはいかねぇんだよっ!!!!!!」



「デス・キャノン!!」

「デス・レーザー!」

「ファイア・ジャベリン!!」




 魔法が邪魔で近づけない…

 どうする。

 …


 …

 どうする…







 作者より

 ☆ありがとうございます。

 皆様のお陰でカクヨムにて週間430位を記録できました。

 ありがとうございます。



 この作品も残りわずかではありますが完結まで暖かく見守って頂けると幸いです。

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