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子ブタはイケメンに飼われる  作者: 風和里ひろみ
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双子の弟は

弟くん登場です

今日は月曜日。

私も16歳、女子高生な訳で今日は学校です。

朝はすっきり起きれる派な私は目覚ましなどかけません。

天性の腹時計…違った、体内時計のおかげで、ご飯の匂いがすれば起きれるのです。


素晴らしい食い意地。素晴らしい私の体。どうぞ見た目には触れないでやってください…。


「おはよう、姉ちゃん。今日の朝ごはんは和食にしたんだ。お味噌汁に、ご飯に、卵焼き!それに、和三盆のプリン!父さんに教えてもらったんだ~。」


朝からキラキラと笑顔で話しかけてくるのは、私の双子の弟、穂希。

平凡な父、母から生まれたとは思えない突然変異のイケメン。

双子の片割れは平凡な女の子。

お父さんは、本気で子供を取り違えられたのかと思ったみたいだけど、その日の出産はうちだけ。

調べてみると、母方の曾祖母が、それはもう素晴らしい美人で、その写真を見ると、瓜二つ。

なぜ私に出てくれなかったの、ひいおばあちゃん…。

せめて一卵性だったら…。



「え、なに、どうしたの?そんな絶望したような顔して。何があったの…?」


心配そうな視線を向けてくる穂希。


心配してくれるな、弟よ。

姉ちゃんは自分の容姿など(体の肉以外)気にしていないからね。


「なんでもないよー。私も料理ができたらなって思ってただけ!いつも穂希に朝ごはん作らせちゃって、双子なのに何で私は不器用なのかね。いつもありがとうね。」


「いいっていいって!姉ちゃんは俺の作るご飯を美味しそうに食べてくれれば、それで充分だよ。それに、姉ちゃんの舌は湊兄ちゃんや、父さんに鍛えられてるから信用できるし。」


「そういう事ではなくてね、私の女子力の問題でね?穂希みたいにキレイな顔だったらなぁ、私もモテモテだったはずなのになー、なんてね。」


冗談を言いながら笑う。

いやね、顔が普通の子ブタちゃんが女子力なければただの子ブタでしょうが。

飛べないブタはなんちゃらですよ…。

私だってもう16歳。花の女子高生!

恋の1つや2つ、してみたいと思うのは当然の事。


「…え、姉ちゃん、誰か好きな人でも居るの?誰?もしかして、同じクラスの町元?あいつ、最近ちょっかいだしてきてたもんな…。何気に人気あるし。」


いやいや、なぜそうなるの。


「ちょっとまった!私だよ?もし仮に私が町元君を好きだとしても、勝算ないでしょうよ。ていうか好きじゃないし。それより、穂希はどうなの?先週、また告白されたって噂で聞いたけど。」


「ああ、それの事。そんなの、断ったに決まってるじゃん。あんなケバい化粧女、俺はお断りだね。もっと清楚で、黒髪が似合う謙虚な子が好きなの!それで、俺の作る料理を美味しいってた食べてくれる子じゃないとなー。」


もうその好きなタイプ公表しろよ。

高校では端正な顔立ちと、長身を生かしてバスケ部というイケメン集団に属している弟。

当然、女の子は騒ぐわけで…。


お弁当を作ってアピールしてきた子もいれば、バレンタインに手作りのお菓子をくれる子もいる。

でも、弟は見た目だけで突き返すのだ。


食べればいいじゃんって言っても、だって見た目でまずそうって分かるから、と。


女の子に作ってもらえるだけ有り難いと思おうね?弟よ。


「俺の事はいいんだよ!姉ちゃんがいるし。それより、姉ちゃんはどうなんだよ。高校に上がってクラスも別れちゃって、心配なんだ。双子だから、何かあれば変だなって感じるけど…。高校では近づいてほしくないって要望聞いてるんだから、ちゃんと報告しろよな。」


ぐぐっとテーブルを挟んで顔を近づけてくる穂希。

どんだけ姉思いなんだよ。シスコンかよ。可愛いけど。


「はいはい。わかってるって!お姉ちゃんは穂希に守ってもらわなくても大丈夫。こんなでかい図体の私に興味もつ男子なんていないって。可愛い子いっぱいいるんだし?いじめられても無いから安心して。」


よしよし、と穂希の頭をなでてやる。


「あーもう!子供扱いするなよ!姉ちゃんはほんと分かってない。はあ…。もういいや…。」


「なに溜め息ついてるの。そんなショボくれてちゃ、せっかくのイケメンが台無しだよ?食べ終わったなら学校いくよー。」


両親が忙しいせいか、私にべったりな穂希。

お姉ちゃんは心配だよ、いつ彼女ができるのかしら。


騒がれちゃうから、お姉ちゃんは先に行きますよ。

顔が違いすぎるのも考えもの。

私が穂希の彼女なわけないのにね、本当、女子の嫉妬は怖いわ。


通学路の後ろの方で女の子に絡まれている穂希をみて、なんだかイケメンも大変ね、なんて思う。


あたふたしている穂希を尻目に、私はすたすたと通学路を進んでいくのでした。

読んでくださり有難うございます♪

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