そのさん 少女戦隊アシッド
O「いや、学習漫画を目指すからにはパクリはいかん」
H「そうか? ああいう方が意外と」
O「待て、それ以上は言うな」
H「分かった。ではアラブの錬金術師が発見したことにちなんで、昔のアラブ風の衣装にしては?」
O「それはいい。いや待て。塩酸も硝酸も、硫酸やクエン酸だって、発見したのは一人の人物だぞ。どう違いをつける?」
H「そうだなあ…こいつら基本無色か薄黄色だし…」
O「分子モデルの色で違いを付けたらどうだ? 塩酸なら水素の白と塩素の緑の服にするんだ」
H「なるほど。硝酸なら、水素の白と窒素の青と酸素の赤、か」
O「硫酸なら白と赤と硫黄の黄色」
H「この辺のビジュアルは、魔法少女でいいじゃん。子供に受けますぞ」
O「子供受けは大事だな。そうしよう」
H「硫酸の話が出たが、これも戦う系でいくのか? 」
O「反対かね?」
H「いや賛成だ。あいつの攻撃性はまさしく戦士にふさわしい。腐食性や脱水作用が強いのは他の酸でもそうなのだが、不揮発性だから、濃度が低くても、放っておけば水分だけが失われて高濃度となり、知らない間に危険なことになる」
O「お前の白衣のようにな」
H「ああ、気がついたら穴だらけだ。恐ろしい」
O「薬品を扱う際は慎重に」
H「はい」
O「そのイメージからすると、硫酸は結構な粘着質キャラにしてはどうか」
H「いいんじゃないか? 実際の硫酸も粘性高いし」
O「一度敵と認識したら、徹底的に攻撃しなければ気が済まない。しかし味方に付けば頼もしい存在になるだろう。硫酸の化合物は、あらゆる分野の工業製品に使われているのだから」
H「またこの問題に戻るが、これ、学習漫画に向いてるか? 大きいお友達向けにした方がよくないか? 硫酸をヤンデレかメンヘラにでもして」
O「いや、初志は貫徹しようと思う」
H「ふうん」
O「とりあえずは」
H「とりあえず?」
つづきます
路線についてまだ議論の余地あり。よってつづきます。




