出るの?
「モンスターって、そんなの出るの?」
「さあの、でも此処は酒呑童子の根城であろう?奴の配下が出てきたとしても不思議じゃなかろう」
酒呑童子さんの配下ってことは鬼なのかな?
高月渚の脳裏に金棒を持った一つ目の青い鬼が浮かんだ。
これは違うだろうな。
うん、これは違う。
その鬼なら見たことある。
違う。
「大丈夫だ。高月渚。そんな気配はない」
「わかるの?」
「ああ」
「渚、こっぴどく酒呑童子を振ってええからの。我もたまには暴れたい」
「暴れるって・・・・・・・・・・」
「心配せんでも、血なんか流れん、大丈夫じゃ」
「でも・・・・・・・・」
「何じゃ、そちはどうするつもりなんじゃ?嫁になる気などないんじゃろう?」
「ないけど・・・・・・・・」
「じゃあ、奴らがどうなっても構わんじゃろう?」
「それは構うよ。九ちゃんは小さいし、可愛いし。酒呑童子さんは会ったことないけど、九ちゃんの家族なわけだし」
「そんなことを言っておるのか。甘いのう。阿呆か。そちは」
「だって・・・・・」
「だってじゃなかろ?真っ二つになる気か?」
「それは嫌だけど」
「じゃあ、よかろ?心配せんでもそう酷い展開にはなりはせん。それと眠っている蛇と鼠にもそろそろ暴れてもらわんとな、いつまで充電してるつもりじゃ」
「えっ?」
「充電はとっくに満タンであろ。ならバッテリーは使わんとな」
「えっ?」
それってどういうこと?と聞く前に九ちゃんが目覚め「ママー」と言ったので彼女は条件反射で
「九ちゃん、起きたの?」と言ってしまい、九ちゃんが寝ぼけ眼で「もうすぐだよ」と言い、芙蓉も「おるの」と言ったので聞きそびれた。




