お茶
芙蓉は高月渚の胸を揉むのをやめ、彼女のシャツをポテトチップスの袋を開ける要領で思い切りよく開けた。
ピンクのブラジャーが露わになり、見事としか言いようのない白い乳房が下着から溢れんばかりの光彩を放っている。
高遠忍は今度こそ「芙蓉」と怒鳴ったが、両手を拘束され、身動きが取れずに、芙蓉のされるがままになっている高月渚のピンクの下着から、寝ぼけ顔の白鼠が見えたので、彼は少し冷静になり、「お茶入れてくる」と言って部屋を出ていった。
まったく目の毒だ。
何てものを見せるんだ。
彼は台所に行き、冷蔵庫からペットボトルの麦茶を出し、透明なグラスに入れ一気に流し込み、頭をぶんぶんと振った。
顔には全く表れなかったが、彼は内心穏やかな状態ではなかった。
彼はとりあえず台所の椅子に腰かけたが、ピンクの下着を露出させた高月渚が浮かぶと、心臓は早鐘を打ち、彼は頭を抱えた。
何だろう?
これ。どうしてしまったんだろう?
何故たかが人間の女の下着を見たくらいで自分はこんなにも動揺し、思考回路が滅茶苦茶にされているのか?
彼はもう一杯麦茶を飲み、そうだ。着替えようと思った。
着替えたら何とかなる。
彼は自分に言い聞かせた。
そして玄関を入ってすぐの自分の部屋に行き、着替えを済ませ、来る途中高月渚が自販機でジュースを買おうとしてたことを思い出し、急いでグラスに氷と麦茶を入れ、丸いお盆を手に芙蓉の部屋へ向かった。
襖は開けっぱなしだったが、高遠忍は先ほどの光景がまだ続いていると思い、ため息をつき、彼は「入るぞ」と大きな声で言った。




