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第5話 旅は終わらないが物語は終わる。

4F 難易度:『 』

【最終問題】

この問題の難易度を答えよ。答えは床にある26枚の石板から1つを選ぶ事。


足元に散らばるA〜Zの文字が刻まれた長方形の石板、そこから答えを選んで扉に書かれた問題文の括弧の中にある長方形の穴にはめて答えるんだろうな。最後の問題にしては少し簡単な気もするけど。


これなら私にもわかるかな?流石に最後くらい自分で解いてみたいな。


ナオの話では必ずヒントはあるそうだけど、ヒントみたいなのないよね。うーん、あ!わかった。


私はゆっくりと「L」が刻まれた石板を拾う。


「私、答えわかったよ」


「ああ、オレもだよ。でも、意見が割れたね。せっかくだからセリカちゃんの意見を聞くよ。なんで『L』を選んだの?」


そう言うナオは「V」が刻まれた石板を拾っていた。


「ナオがヒントは必ずあるって言ってたから、そのヒントについて考えてみたんだけど、ここにヒントはなさそうだったから悩んだのね。でも、この問題が最終問題って事を考えたら、もしかしたらこれまでの問題がヒントになっているんじゃないかなって思って。確かこれまでの問題の難易度が『A』、『B』、『E』だったでしょ?だから最後の難易度が『L』だったら『アベル』になるから、最終問題としてシュータイセー(?)にもなるかなって」


「セリカちゃん、やるね。50点ってところかな。オレもその発想を経て、答えを出したよ」


「50点?今説明した理由、完璧じゃない?」


「いや、それだとこの問題の難易度は『L』って事になるよね。でも、それだとこの問題の方がさっきの温度の問題よりも簡単にならない?この問題そんなに難しかな?」


「確かにそうかも。でも、別の問題にヒントがあるのは難しいんじゃない?」


「それも一理あるね。けど、セリカちゃんがないって言っていたヒントがこの問題文にあるとしたら?」


「ヒント?」


「1問目と2問目は答えに理由を求められていたけど、3問目と4問目は理由を求められていないんだ。これは、1問目と2問目は当てずっぽうで正解してしまう可能性があったから理由を求められたけど、3問目と4問目はその可能性はない事を意味しているんだ。現に3問目は小数点第4位まで答える仕様だったしな。でも4問目を見てみると、26枚の石板から1枚を選ぶ回答の方法だ」


「当てずっぽうで当たっちゃうんだ…」


「その通り。だから、もう一捻りあるんだよ。だから、俺はさらに3問目までの着目点に着目したんだ。1問目の『変換』、2問目の『角度』、3問目の『円』にね。ここからは半分こじ付けだけど、何かに『変換』する事がこの問題の着目点だと思ったんだ。じゃあ、何に変換するか。『角度』、『円』、この2つの関係性、それは図形に関する用語である事。そして、それぞれθやπが記号として使われていて、これらはギリシャ文字だ。つまり、この問題のもう1つの着眼点はアルファベットからギリシャ文字への変換なんだ」


「ギリシャ文字?でも、最終問題だけそんなことしたら、今までの問題とのセーゴーセー(?)が取れなくで統一感なくならない?」


「いや、実はね。『A』、『B』、『E』はギリシャ文字でもアルファベットと一緒なんだ。まあ、BはVの時もあった気がするけど。だから、答えはLをギリシャ文字に変換した『Λ』が答えなんだ。つまり、『V』を上下をひっくり返して当てはめれば」


そう言いながらナオは石板を扉の穴へと押し付ける。


「『Λ』になるんだ…」


〔正解でございます!私を差し上げましょう!〕


扉はゆっくりと重々しい音を立てて開いた。


―――


その後、私達はアベルを回収して、塔を出た。


「まさか、アベルがこんな小さな端末なんてね。それはそうと、ありがとう、ナオ。助かったよ」


「オレも楽しくて良い体験だったよ。ところで、これからもセリカちゃんは発明品を集めるのかい?」


「うん。あと98個だね。もしよかったらなんだけど、これからも付き合ってくれないかな?今日でわかったけど、私だけじゃ無理そうだから」


「ああ良いよ。こんなに面白い体験なんて望んで出来る事じゃないからね。これからもよろしく」


「うん、よろしく!」


―――


こうして私達はこれからも発明品を集めるための旅を続ける事となった。


でも、それはまた別のお話。

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