69 師弟修練
柚恵さん、燕慈さん、朱里さんとの修行を開始しました。けど、なにからすればいいのでしょう?
「まずは、基地を作られるのが、好いであろう」
なるほど。ありがとうございます、カンナさん。
「運気調息を身に着け、洗髄を行うことから始められよ」
ふむふむ。
「これを七日行われよ。そのあとで心訣を選ばれよ」
なるほど。あれ? でも、わたし、朱雀房に行くまで洗髄はしてませんでしたよ?
「主殿は、【換骨奪胎】をへて澱みを輩出されていたので不要」
そういうことですか。運気調息は別名・マナコントロールともいいます。わりと探検者でもスキル化してなくても、ルーティンとして自然と行ったりしてます。むしろ。スキル化している人のほうが少ないですし……
「あとは、馬歩などをして、基礎体力を鍛えるのがよいだろう」
それにストレッチも加えるのもいいですね。では、修行メニューも決まりましたし早速、始めましょう。
その前に、シンさん。三人の魔力量を算出してください。
――了――
――薬師寺柚恵 魔力量・2729(B-)――
――赤坂燕慈 魔力量・711(D+)――
――内宮朱里 魔力量・855(C-)――
柚恵さんは、かなりレベル高いですね。燕慈さんや朱里さんも素質がよいですね。わたしたちの世代なら、16歳からダンジョンへ行けた世代と違い、法改正の影響で18歳未満はダンジョンへ行けなくなりましたからね。
霊薬などで、強化はされてはいないでしょうか?
――薬師寺柚恵、内宮朱里に霊薬を使用した痕跡アリ――
では、修練を始めましょう。
といっても、ひたすらに地味です。最初は基礎に入る前の段階といってもしかたありません。
「日々これ精進」
なんか満足そうにカンナさんが、見つめています。それにしても柚恵さんもさることながら、二人も地味なことによく耐えています。
「いや、確かに地味だけど、体の調子もよくなってるし」
「あーしも、細工が綺麗にできるし」
それは良かった。
それはそうと、剣の修理できる鍛冶師はどうしましょうか?
「鍛冶師なら、やはりドワーフの里がいいのではないですか?」
柚恵さんもそう思いますか……けど、紹介状がないと2年待ちなんですよね。
「なんなら、紹介状を書きましょうか?」
本当ですか?
「お困りなんですよね?」
はい、どうしても修復した剣がありまして……
「なら、書きますね」
ありがとうございます。あっ、けど修練は……
「それなら、うちらが見とくさかい」
助かります。アヤカさん。では、準備をして、南国鹿児島にある、ドワーフの里へと向かいます!
評価や感想、ご意見など時間がありましたらどうかお願いいたします。




