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呂律と頭が回らない大将 10-5

これはpixivにも投稿しています

3月27日 午後 午前から続いた健康診断もろもろが終わり、ご飯の時間、食堂にて


がやがや・・・新入隊員たちが、家族や友人でご飯を食べている。そこへある集団が来た


コッコッコッコ・・・と軍靴の音が聞こえる。


「あ!司令官!」

「あ!こんにちは!皆さん!」


ぞろぞろと新入隊員たちが集まってくる。


大将「あー良いから良いから、無視されんのは怖いが、食いながらでも挨拶してくれればいいさ。あ、別に義務じゃないからね?ただちょっと反応してくれんと寂しいだけだから・・・」


「え、はあ・・・」


アリー「まあとにかく気にすんなって事だ。ほら、食べな、冷めるぞ?」


「あ、はい!ありがとうございます!」

「こんな環境を提供していただき、ありがとうございます!」


みんなお礼を言ってから戻っていく。


コター「いやしかしここも増えたな・・・もう20万人くらいるんだっけ。」


ダンガン「そうだねえ、マリック達から沢山迎え入れてるってのもあるけど、2年でよくここまで増えたよ。」


アリー「マリック達以外の商人からも人員を受け入れてますからね。戦場から回収もしてますし、順調ですね~。」


大将「そろそろかな、来月の頭に帰るし。」


コター「ほう~早めるのか。」


大将「うん、半月ほど早める。この組織を設立して2年弱。もうそろそろ正体がバレそうだ。散々暴れたせいかね。」


コター「暴れたというか、誰かさんが今出撃禁止になってる訳だね。」


大将「・・・」


アリー・ダンガン「・・・」


ジョフケ・ワルド「あー・・・」


コター「うちとロシアが繋がってると疑われた要因。」


大将「・・・」


コター「一時期日本や台湾まで疑われた要因」


ジョフケ・ワルド「あー・・・」


アリー「まあ・・・うん・・・」


コター「NATOやアメリカ軍機をバシバシ撃退するもんだから、世界が大変驚きましたねえ。それもF-22やB-2を発見して攻撃するという芸当。使った戦闘機がMiG-21という骨董品。」


大将「・・・」


コター「米軍のF-16を鹵獲してから、待ってましたと言わんばかりにF-2なのかF-CK-1なのかそれに似た戦闘機でまたもや米空軍機やNATO軍機を蹂躙。そりゃ日本と台湾が疑われる訳だ。パキスタンと中国が共同で開発したJF-17の技術もあるんじゃないか、っていう話もでたなぁ。はて、そんな事やったやつは誰かな?しかもたった一機で蹂躙だ。そりゃビビるよ。」


大将「・・・」


コター「後で我々の声明で、色んなF-16の派生型を見よう見まねで参考にした、なんて発表したが・・・さあてこの原因を作ったのは誰かな?」


大将「・・・」


他4人「じー・・・」


4人が誰かを見る


コター「パクリF-16でロシア以外の東側諸国に攻撃。その中で主に中国への攻撃が激しい。中国軍はいつもペイント弾まみれにされてさぞお怒りだ。しかも軍艦までペイント弾まみれだ。MiG-21に関してはもっと酷い。あんな骨董品で米軍の空母機動部隊までペイント弾まみれだ。F-16はまだ分かるぞ?アビオニクスの改良で性能は上がる。だがMiG-21はどうだ。最近ロシアが低予算国家向けに改良型を新しく作ったが、それにしては性能が高すぎる。まーすます世界は混乱だ。空軍機のみならず陸上兵器や歩兵までペイント弾や催眠弾まみれだ。

陸上戦なんて凄いぞ~?数多(あまた)の兵士はおろか、戦車まで戦闘不能にするその強さ。しかもこれまた一人でだ。いつもみんなを置き去りにして一人で大暴れしたやつは誰かな?おかげで計画は早くすすめなきゃいかん。」


4人「じー・・・」


大将「っ・・・いや、ちょ、ちょっと待ってくだせえ。い・・・い・・・今までは月1であ、あ、あ・・・あ・・・あいつに会ってたんだ。そ・・・そ、そ、そ・・・その為にき、き、帰国し、し・・・してた・・・じゃないですか?でも最近忙しいでしょう?だから先月、次はに・・・に、2ヶ月後ねって言ったんです。最後の幹部隊員の訓練もそのくらいに・・・終わるしさ。ただ、い、い、い・・・色々相談があるから、は、は・・・は、は、半月早く帰って欲しいって言われたんです。計画を早めるのも・・・頃合いなんで正体バラそうかなぁなんて思ってたんですよ。いや、決して散々俺が暴れたせいじゃないですよ!?」


もう何言ってるか分からないレベルで滑舌が悪化している。


コター「さっき正体バレそうって言ってなかったか?」


大将「え!?い、い、い、いや・・・え、えーっと、ち・・・ち、違うんですよ。そのーえーっと・・・あー・・・」


コター「おい、滑舌がまたおかしくなってるぞ。相変わらずテンパると呂律も頭も回んねえなぁ。」


ダンガン「ハハハ、相変わらずだね~」


ジョフケ「ちょっと落ち着けって・・・」


ワルド「分かる。俺も昔何が何だか分からない時があったからな。あの時は本当に頭がこんがらがった・・・でも滑舌は悪化しなかったな。」


ジョフケ「君・・・それもうネタにしてるね・・・」


ワルド「んなこと言ったって、ジョフケだってネタにしてるじゃん。頭が重くなった時、穴が空いたら軽くなって楽になるんだろうなぁって。」


大将「それはブラックジョーク過ぎるぜ旦那ァ・・・」


コター「俺もネタにするからなぁ自分の過去。」


ダンガン「俺もたまにするなぁ。」


アリー「あの~皆さん、大変申し訳ないのですが、自身の過去をネタにするのは勘弁して下さいな・・・僕ら隊員一同笑えません・・・」


ジョフケ「あーうん、そうだね。ほどほどにするよ。」


大将「さ、そろそろ腹減ったし~どっかに座りましょうや。」


コター「あ、話ずらした。」


ダンガン「いつもの高等テクでしょ。」


スタスタ・・・


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