始まりの、終わりの 13-41
これはpixivにも投稿しています。
ムハンマド「うぐぐぐ・・・」
ババババババ!!!
バッバッバッバッバッ!!!
あああああああ!
ぐわぁあああ!
~~~~!
~~~ぁ~~~~!
ムハンマド「おのれぇ・・・」
次々と倒れる仲間たち
ムハンマド「くそ・・・くそぉぉぉぉおおおおおお!!!」ガッ
下がる手を無理矢理上げ、銃を構える
ムハンマド「うおおおおお!」
引き金を引こうとする
幹部5「ん?」
強い念を感じる
幹部5「させるか」スッ
ムハンマド「!」
バババ!
バババ!
バタ・・・
ムハンマド「ッがぁ・・・!」
幹部5「よく撃ったな。当たりはしなかったが、立派な兵士だ」
そう、ムハンマドの撃った弾はかすりもしなかった。しかし、能力の影響を受けても反撃したのは驚愕の一言だった。
彼は素晴らしい戦士だ、そう思ったのだった
ムハンマド「ぁ・・・」
体が動かない
あー・・・最悪だ、自分はここまでか
せっかくあいつらに囮になってもらったのに・・・
ファイサル・・・お前が残ると言った時、俺はやめてくれと思った。一緒に逃げようと言おうと思った。だが・・・お前の覚悟した顔を見て、それは駄目だと悟った。なぜなら、それは何よりの侮辱に過ぎないからだ。お前には無理だ、だから逃げよう。そう、言ってるのと一緒だ。
誇り高き戦士の覚悟に、私はどうすることもできなかった。
正直、私は半分諦めてた。だがお前の顔を見て、自分がどれだけ愚かなのか分かった。
自分が恥ずかしい。戦う前から戦意喪失など、今まで犠牲になった仲間達に顔向け出来ない。
だから逃げてやろうと思った、何が何でも。
恐らくファイサルと共に残った連中も、何となくあいつの作戦を察したのだろう。
死なば諸共、道連れだ。
そんな強い覚悟を持って残ったのだろう、本当に凄いやつらだ。
・・・なのに・・・なのに・・・!私ときたら・・・!我々は・・・!こんなところで!
逃げるのが使命なのに・・・!生き残る事が使命なのに!
別の拠点の仲間に情報を伝える事も出来ぬまま死ぬのか!
拠点に着けば!まだ態勢を立て直せる!なのに・・・!
一体なぜ・・・ここまで苦しまねばならん・・・!なぜいつも祖国は蹂躙される・・・!先祖が何をしたっていうんだ!
なぜ・・・こんな・・・・・・こんな理不尽を味わなければならない・・・!!!あまりにも理不尽過ぎる!
なぜ・・・神は助けて下さらない・・・?なぜ・・・こんな理不尽を・・・
・・・・・・・・・・・・
あぁ・・・みんなの顔が浮かぶ・・・
ファイサル・・・バシール・・・もう一度・・・お前らと酒を飲みたかった・・・
仲間であり・・・友であり・・・我が兄弟よ・・・もう一度・・・みんなで・・・歌ったり・・・笑ったり・・・・・・
したかった・・・
ムハンマド、ここに倒れる。
過激ではあったが、彼もまた国を愛していた。彼らはただのテロ集団とは違う。そこにあったのは誇りと、祖国への思いだった。
暴力しかなかった、学がなかった。手っ取り早く革命を起こすには、銃しかなかった。彼らは、民主主義を知らない。幼い頃より教わったのは、誰かから教わった教えだった。・・・それしかなかった。




