第肆話 世界の常識
「単刀直入に言う、暁星、僕の弟子になれ」
「はぁ?何言ってんだお前」
そこからソラ・ヴェルナーテの自分についての話が始まった
「この世界にはさっきも言った通り魔術師しか住んでいない
魔術師には階級というものがあってな、下から、下級魔術師、中級魔術師、上級魔術師、熟練魔術師
魔導士、大魔導士、恒久大魔導士、という七つの段階がある
そんでもってこの世界をまとめる機関、魔道内政官というのがあり、そこで政策などを考えて民をまとめる
でもな、魔道内政官やその下にある魔道調査庁などに縛られない存在がある。
魔術において頂に立った者たち、最強の魔術師と呼ばれる6人だ。
例外を除いて恒久大魔導士だけで構成されている6人の名を
【大6天】《ディア・ヘクス》
という」
「ディア・へクス…例外って?」
「よくぞ聞いてくれた、僕、ソラ・ヴェルナーテこそその一角であり、ディア・へクスの中で唯一の
大魔導士なんだよ」
「てことは6人の中で最も弱いってことだね」
「ふふ、実はそういうわけでもないんだよ。ディア・へクス以外にも恒久大魔導士は居る、なのになんで大魔導士の僕がディア・へクスに入っているのか。単純な理由さ、他の恒久大魔導士よりも僕のほうが強いんだよ」
「そんなことあるのか?」
「ああ、実はな大魔導士と恒久大魔導士の違いは一つだけなんだよ。魔導士級の弟子がいるかどうか」
「じゃあ、大魔導士が恒久大魔導士より強くてもおかしくはないのか」
「そのとおり、でもね、ディア・へクスのなかで僕だけが大魔導士級なのが少し気に食わないんだ」
「もし、ほんとにアンタがディア・へクスなら、弟子になりたい人はたくさんいるだろ」
「まあね、でも僕の魔術はすべてとんでもない量の罪力を使うんだ。だから、普通の魔術師では僕の魔術を継承できないんだ。なのに君は罪力の器の大きさ、量、共に僕に匹敵する」
「つまり、アンタは俺に自分の魔術を継承させて大魔導士にして、自分は恒久魔導士になろうとしてるんだな」
「そのとおり、winwinだろう」
ヴェルナーテがディア・へクスなら俺は本当に魔術師になれるのか?
「わかったお前の弟子になる」
「交渉成立だな」
ベチーン
頬を叩かれた
「ふえ」
「まずは一人称を『僕』にしようか、そして、僕のことは今後『師匠』と呼ぶように」
最悪だ、弟子入りする師匠を間違えたかもしれない。
「はい」
予想以上に情けない声が出てしまった。
この日はそのあと、この世界の常識について教えてもらった
この世界での通貨、紙幣、服装、常備品、移動方法などだ
そして、この家で済むことになったため、自分用のベットや服装、歯ブラシなどを買って寝た。




