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二百三十三

 来る日も来る日も拷問を受け、気を失えば水を掛けられ強制的に起こされる。次第に私の心が壊れてゆく……


「お願いですぅ……止めてくだ……さい。もぉ……嫌ですぅ……」


 どんな嘆願も受け入れては貰えず、フォワールが疲れて飽きるまで私の身体を弄んだ。タドガーも、時折牢に降りて来ては私のモノを削ぎ取ってゆく。


「もぅ……やめへぇ……殺し……て。お願いしますぅ……」


 頭の中ではソレで一杯になっていた。私を殺して……と。しかし、不老不死である私の身体は、どんな事をされようが修復する。殺しても死なないじゃないか、と二人は笑い飛ばしていた。そして――


 ゴトリ。床に重そうな何かが落ちた音が聞こえた。驚きの眼でフォワールが拾い上げたソレは、赤に染まった鉱物だった。ソレを知ったタドガーは、更に過激な拷問を繰り返す様になり、その頃には私の心が完全に崩壊していた。


「おねがいしまふぅ……わたひを……ころひて……」

『オマエは死にたいのか……?』


 頭の中に声が聞こえた。


「ふぁい……ひにたいれふ……」

『この悪夢から開放されたいか?』

「ふぁい……ひにたいれふ……」

『ならば余と契約を結べ。汝を殺す代わりにその身体、余が貰い受ける』

「ふぁい……」

『良かろう。この悪夢から開放されたいと願いし者よ、余の名を言え。それを口ずさむ事で契約の証としよう。余の名は――』

「ナ……イト……メ…………ア?」


 その日、この世界に新たな魔王が誕生した。私の身体を依代として……



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