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勇者

 最近はこの世界の歴史を図書館で勉強をしている。


 約五百年前に魔王が出現した。その魔王のせいで、何十万人も死んだ。


 そこで、光の勇者が現れる。光の勇者は何人もの仲間を引き連れて、魔王を倒しに行く。魔王は殺せなかったが、なんとか封印ができた。だが、もうすぐ魔王が復活すると言うことが書いてある。だから、異世界から勇者を召喚しようとしたのだ。僕達以前にも、異世界から召喚をしたが、光の勇者のような人物はいまだに現れていないと書かれている。そういえば、光の勇者の存在が公表されたのは最近だから、このことが載っていない。


 また、現在。川上とアーヤ師匠を含めてこの世界には六人の勇者がいる。それぞれ、闇、光、電気、風、土、水がいる。火の勇者だけがいないらしい。もっとも、世界に六人も勇者がこの魔王が復活する時期にある時点で幸運らしい。


 残りの四人の勇者がどんな人物なのか気になる。


 魔王が復活する時期はもうすぐとは言われているが、その事が提唱されてから、もう十年以上経っているらしい。もしかすると、復活するのは何年も後になるのかもしれないし、明日かもしれない。僕には魔王を倒すと言う目的もないし、ギルドに行く理由はお金稼ぎだ。だから、一生ここで、お金稼ぎをしているのかも知れない。


 そう考えると、なんだか虚しくなってきた。僕は、魔王を倒してと頼まれた訳でもないし、倒せる訳がない。そんなことを考えても、強くなって強い敵を戦いたいと思ってしまう。


 確かに僕は他の人と同じぐらいのスタータスだが、才能はある。しかし、才能には限界があるし、レベルも限界がある。だから、どこまで頑張っても、川上などの勇者には、ステータスでは届かない。そう考えると、諦めがついた気がした。


「何か起こらないかな、」


 諦めがついても、この日常が最近は退屈になってきている気がする。まだ、中級魔法すらまともに教わられていないのにだ。


 突如、放送の音がなる。いつもはこんな事がないため、びっくりする。周りの人達も困惑している。


「モンスターの大群が現れました!至急冒険者はギルドに来てください!」

「へ?」


 すごい出来事が起こった。

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