武術大会
僕は、いつも通り。魔法の訓練と剣の稽古が終わった後に、ギルドに行く。
「おい、闇の勇者の弟子だぜ。」
「怖いな。逃げるぞ」
いつも通り、怖がられている。あれから二週間ほど経ったわけだが、一向に噂が絶えない。まあ、喧嘩を売られないから、楽っちゃ楽だが。
今日もゴブリンを狩ろうと、ギルドの掲示板を見ると、武術大会というものが開催されるらしい。あんまり興味がないな。
賞金は金貨十枚。参加条件はギルドで冒険者になってから四ヶ月未満の人。
参加します。即決だ。自分でいうのもなんだが、僕は、その辺の冒険者よりも強いと思っている。しかも、出場できるのはギルドで冒険者になってから四ヶ月未満の人だ。正直これは勝てる。
一度家に帰って武術大会について、アーヤ師匠から話を聞いてみる。
「武術大会?あぁ、あれね。懐かしいね。私も出場したことがあるよ。ルージュもね。私の時は、冒険者ギルド最強って言われた男と戦ったよ。まあ、優勝したんだけどね。ルージュも、最近優勝したね。ほら、あそこにトロフィーがあるでしょ?」
確かに、後ろにでかいトロフィーがあった。あれは武術大会のトロフィーだったのか。
「でも、僕の話している武術大会は、ギルドの冒険者になってから四ヶ月未満の人だけですけど、なんでギルド最強と戦ったんですか?」
「え?普通なら誰でもいけるはずだけど。武術大会に優勝していなければ」
「じゃあこの武術大会は異例ってことですか?」
「そういうことになるね。なんでだろう。まあ、これも経験さ。出てみるといいさ。君の場合は、賞金が出らから、それが目的だろ?」
「ち、違いますよ」
なんでわかったのだろう。
「嘘はつかなくていいよ。わかるから」
「え、心を読めるスキルを持っているんですか?」
「いや、普通にわかるだろ」
そんなわかりやすいのか。
「じゃあ、明日から、武術大会のために猛特訓だ。朝から夜まで頑張ろうな」
「えぇぇ、」
僕はこのことをルージュに話す。
「いいじゃないの。武術大会に優勝するために、私もたくさん教えるわ」
「えぇぇ、」
たしか、武術大会までちょうど一週間だ。一週間耐えられるかな?僕の体と心は。
一週間後。僕は、猛特訓をした末に、火の玉を六個出せるようになり、剣術では、魔力が無くなるまで、ルージュと戦う。無くなったら、筋トレという地獄みたいな時間を過ごした。おかげで、少し力がついた気がする。魔法の訓練も、魔力が無くなったら、筋トレをさせられた。
武術大会の開催される場所に来た。それは、城だった。城の中に、闘技場があるらしい。異世界来てから、すぐに追い出されたわけだから、約一ヶ月ぶりだろう入るのが。もう入らないと思っていた。参加する人数は、百人ぐらいだそうだ。もし、普通の武術大会なら、一千人は軽く超えるらしい。僕は、エントリーを済ませて、待機所で出番が来るまで待つ。
「カドミヤ ハルカ様次はあなたです。」
呼ばれた。だんだん緊張する。
自分の番が来た。僕は、闘技場に行く。




