表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/32

32話「エピローグ」

 ティンクルイーターとの戦いが終わり、各自負傷者の手当てや壊れた機体の回収に追われていた。


 最終的に全ての後処理が終わって古代施設に帰ってきた頃には、すっかり夜が更けていた。


 ユニによればこのアテームの星の寿命はだいぶ縮まったものの、完全な崩壊を起こすまで数千万年かかるらしく、ひとまずは安全な状態になったらしい。


 それにアテームには巨大なコア燃料搬入装置があるため、場合によっては重力圏に捕らえたすい星などを取り込めばもっと伸びるそうなので、100年も生きられないちっぽけなコウジたちには関係のない話だった。


 またモーダンとタマヨの処遇なのだが、モーダンの方は独りで牢屋に戻り、タマヨの方は戻らんぞとばかりに占領した個室でいびきをかいていた。


「モーダンはともかく、タマヨはどうします?」


 コウジがジュエルに対応を求めると、特に困ったそぶりもなく言った。


「タマヨとは実質協力関係だ。無碍に扱うわけにはいくまい。どこか通信の届く宙域で部下の迎えでも呼べばいいだろう。それよりも、私はモーダンの方をどうするか迷っている」


「裏切り者を簡単に許しては他の船員たちの示しになりません。モーダン自身はこれ以上敵対する様子もないので、ここは追放という形が適当なのでは?」


「……そうだな。その方向で行こう」


 ジュエルは簡潔に決定を下すと、その日は遅いので解散となった。


 次の日はエンジニアたちが忙しく働く番だった。


 なにせティンクルイーターとの連日の戦いで修理の必要なエグゾスレイヴは手が余るほどあるのだ。


「どいつもこいつも乱暴に機体を扱いおって! こちらの苦労を考えてみろ!」


 イヴァは怒鳴り散らしながらも部下に次々と指示を飛ばし、機体は着実に直されていった。


 さて、残る問題はコウジたちの人類圏への帰還方法だ。


「艦隊は全滅してしまったようですが、どうやって帰ればいいのでしょうか?」


 皆の疑問を代表してコウジがユニに問うと、恐ろしい答えが返ってきた。


「そんなの簡単じゃ。惑星ごとジャンプすればいいじゃろ」


「……えっ?」


「すでに準備はしておる。完了次第ジャンプするのじゃよ」


「ちょっと、待ってください!」


 コウジたちは慌てる。それもそうだ。惑星単位のジャンプとなれば周囲への影響は想像がつかない。特にジャンプ地点を誤ればどんな未曽有の大災害が起きるか分かったものではないからだ。


「重力波や空間の歪みは――それよりもそもそも安全なんですか!?」


「その点は天才AIのあたいじゃ。問題なかろうて。しかしぐずぐずしていていいのかえ?」


「な、なんですか?」


「ジャンプまで後5秒なのじゃが? 反対がなさそうなら構わんかのう」


「ええええええ!?」


 コウジたちは何らアクションを取る暇もなく、アテームは白いコクーン状の光に包まれた。


 そしてジャンプの後に残されたのは衛星群と艦隊の瓦礫、それから幾星霜いくせいそうもの星の輝きだけだった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

当初はもう2万字ほど書いて10万字に到達させるはずでしたが、やや目測を誤りました。

中々予定通りとはいきませんね。

今回は初めてのスペースオペラでしたが、艦隊戦や星をめぐる冒険など少なかったのでスペースオペラと呼んでいいのかは自分でもちょっと疑問に思ってしまっています。

まあ、広義のSFみたいに思ってくだされば……セーフ?

また書いてる途中に「もっとこうすればよかった」「描写を多めにすればよかった」「なんかライトすぎね?」と思ったり苦心することが多かったです。

次回はできるだけその点を解消し、より自分や読者が満足できる作品を目指します!


ここまで読んでくださった方に言うのもおこがましいですが、感想や評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ