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カノジョ(仮)  作者: GTM
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 人型兵器で戦う世界。

「月面方面軍司令が生きておられたとは・・・」

 宇宙巡洋艦アレックスコードの艦長は、驚きを隠せなかった。

 新造艦の真新しい作戦会議室に集められた艦の上層部の一人、女性艦長代理が、

「本部からの暗号メールを見て私も。監禁されていた将軍を救い出しカプセル艦を奪って脱出したとは。(地球合同軍の)月面方面軍が全員、敵(月国の月面軍)になったわけでは無いということです」

 人型兵器隊の小隊長も呼ばれていて、

「カプセル艦ということは、人型兵器も積んであるということでしょうか?」

「いえ」

 メールをプリントした用紙を手にした艦長代理が、

「降下カプセルを射出した後、月のドックにもどった艦を民間人と共に蜂起して『カラスミ』を奪取した、そうだ」

 宇宙でも戦いは続いていた・・・


 赤道を目指す宇宙巡洋艦アレックスコード内・格納庫。

「艦長代理、さっきうちの小隊長、呼びに来てたよ」

 艦長代理をさがしているという女子ブリッジ要員に、ナナミは教えた。

「そう・・・」

 と、宇宙用のタンブラーを胸の前で(かか)えたマイラ・ルーラ。

「何の用?ボクも言うことあるんだ。金色のパイロットスーツどうにかして」

「あたし、今日で最後だから」

艦下()りちゃうの?太平洋の上だけど」

「ブリッジの勤務が」

「ブリッジの子か。見たことない人だったからスパイかと思った」

「あなたが、ブリッジ出禁のナナミ君か」

 マイラ・ルーラは、ミス・テンプルトンに動画を見せられていたが、

「初めて会うね」

「ブリッジから移動って、パイロットになるとか?」

「人型兵器は無理。あたし、明日からカフェで」

「そうなの。カフェなら出禁じゃないから」

「来てくれるの」

「うん」

(ミス・テンプルトンが言ってた通り、バカみたいに胸が好きなガキ)

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