【第三拠点周辺調査③】
光輝「こ…これは!?」
扉の先で光輝が見たものは、、、部屋の真ん中に浮かぶ水晶の欠片のようなもの。更にはその周囲一帯に本棚と書物の数々。そして、一番奥には、誰かを模した像…?が置かれていた。
莉々香「ここは何なのかな?? なんだか不思議な感じ…でも危険は感じない…」
光輝「え!?この像…僕の父さんと母さんだ…」
なんと、置かれていた像は過去に【堕天使】を倒し、英雄となった自分の両親だった。なんで、こんなところに…それにあの部屋の真ん中にある水晶…何か不思議な力を感じる。。
莉々香「この方がかの有名な光輝の両親ね…二人共美男美女じゃない!だから光輝もこうなったのね!」
何故か一人で納得している子がいるが…気にしないでおこう…
「とりあえず、この部屋を見て回ろうか…書物も気になるし」
「そうね。ここに導かれたということは何か【堕天使】に関する内容とか、強化法とかあるかもしれないしね!」
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一方、その頃、有希達はというと…
光輝と莉々香を捜索していた。どんな構造かもわからない洞窟…いや転移したから洞窟ではないのかもしれない…。
もしかすると光輝が導かれた?ではなぜ莉々香なの?行くなら私でしょ!!莉々香、最近妙に積極的なのよね…もしかして光輝が魔法陣に触れた時、不意に莉々香が光輝に掴まってたから?それだけなら、なんか納得いかない!!!
トギ「嬢ちゃんの魔法創造だっけか?それを使えば光輝達の位置が特定できるのではないか?」
有希「あ…その手があった!」
トギ「完全に忘れてたな?無駄に歩いてしまったじゃないか。」
ユキ「私たちは羽もあるし猫なんだから、全然疲れてないでしょうに…」
トギ「————っ、いいんだよ!一応人間の感覚もあるんだぞ!」
ユキ「拗ねない拗ねない」
有希「う~ん、探知系の魔法?それとも現在地を把握する魔法?難しいな…うん、欲しい情報を一気に把握してしまえばいいんだ!!」
トギ&ユキ「魔法創造スキルはやり過ぎたんじゃない?完全にチートキャラになってるよ?一応ヒロインだよね?主人公じゃないよね?」
有希が隠れアニメ好きであり、異世界系の本も沢山読んでいたため、こうちゃんの為となるとぶっ壊れていく。隠れアニメ好きは新情報である。この世界を受け入れ、意気揚々とこうちゃんの後を追ってきたこともこれで説明が付く。普通は混乱や不安、恐怖が勝つはずだから…。
有希「こうちゃんの今いる場所へ転移!!」
そう言うと、捜索隊の皆の足元に魔法陣が広がり、、、光輝と莉々香が入った扉の前に転移した。
トギ「この扉の向こう側なのか…?」
扉の横に石板を見つけた…『トビラ アケシモノ ヒカリノセンシ ナリ』…ふむ。やはり、光輝を選んで連れてきたというわけだ。もしや…ここに例の素材があるというのか?!となれば、何としてでも光輝には見つけてもらう必要がある。永久に【堕天使】を滅ぼすために…。
有希「この扉の先にこうちゃんレーダーが反応してるのになぁ…私では反応しない…ということはここで待つしかないのか…」
こうちゃんの隣にいるために追いかけてきたのに…何もできないなんて…。ううん…ここで諦めるなんて私らしくないよね!開かないなら、破壊するまで!
トギ「おいおい、嬢ちゃん、変なこと考えていないよな?ここは何をしても壊すことはできないし、中が崩れるかもしれないぞ!」
ユキ「そうよ。今は冷静になりましょ。少し落ち着いて」
有希「そうよね…扉が開くまで待つわ…必ず光輝は戻ってきてくれる」
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扉の外でそんなことが起きていることなど全く思わない二人は、この場所について、この世界について等、書物を探っていた。そんな時、光輝は重なった書物の中に何か光るものを発見した。それは綺麗な石が埋め込まれた指輪だった。だけど、ただ身に着けるものではなく、効果を持った装備品であることだけは何故か分かった。鑑定スキルも持っていないのに。。その指輪は持ち帰ることにした。
更に探していると、転移者補正に関する書物を発見した。それは過去に両親が記したものだった。「転移者補正:転移者のみが授かる力及びスキル。転移した世界で覚えられるスキルに制限がなく、【堕天使】への火力がとてつもなく上昇する。」
光輝「ここに記された通りだと、最初に取得した攻撃スキルが身体強化のみだったけど、その後、トギからもスキルを受け取ったし、ゆうちゃんはチートみたいになってるし…納得はいくな。実際、この世界の第一部隊のみんなのスキルも決まったモノだった。」
莉々香「そうね。あなた達のスキルは多すぎるもの。勿論、耐性だって凄いものばかり。この世界の皆がごく稀に受け取れるものを複数持っている時点でおかしいもん。」
四天王の一人が成すすべなくワンパンしてしまう程の力だ。【堕天使】の主がどれだけ強いのか分からないが、確実に過去の英雄である両親よりも上の力を持っていることは確かだった。
光輝「そういえば、トギが前に【堕天使】の主をある素材で作った武器で倒すと永久に葬れるとかなんとか言っていたな…この場所に何かヒントがあるかもしれない!」
光輝はその素材がどこにあるのか、それともこの場所にあるのか、更に調べることにした。




