我ら〇〇探検隊……えっ? 知らない?
ニャァァァァ!(ふっかぁぁぁぁつ!)
その声に会わせて俺はニクキューを打ち合わせる。プニプニ!
ニャー。(何で、辛気くさい顔してんのよ)
ただ単にウザイだけです。今日、朝から復活、復活って何回言ってんの? 途中、アルさんも呆れて外に出されたよね? 外でも叫んでたけど。
ナー。(復活したなら、肉取ってきて)
ニャ。(あんたも行くのよ)
……はい?
ナナー。(我々は、魔の森の中にいる。足元も悪く張り出した木の根が行く手を邪魔するように足をとる。月の光を隠す木々の間からは不気味な鳥の鳴き声が聞こえ、道案内を頼んだ原住民もおどろしさに口をつぐむ)
ニャ?(いいからさっさと来い)
ナー。(恐れる原住民が言った。『幻の動物、虹羽ヘビはこの先に現れた。見つけた男は見ただけなのに死神に連れていかれた。それでも見に行くのか?』っと我々はそれにうなずいて答えた)
ニャー。(あんまりふざけると引っ掻くよ)
猫爪術で伸ばした爪をこっちに向けないで! 某探検隊ごっこしただけでしょ。あるあるジャナイヨ。
ナー。(原住民の注意がきた。そう、ここは油断すれば毒蜘蛛や毒蛇にやられてしまう危険地帯。我々は気を引き閉めると案内役の後を追った)
ニャ。(話が噛み合ってない)
呆れて後ろも見ずに走り出した。パシュティさん置いてかないで!
パシュティさんに追い付くと草影に隠れてその先にある木の下を見ている。ワニ口ネズミが4匹いる。1匹だけでかくて後は小さい。親子だろう。
ナー。(我々の目の前に狂暴な肉食獣、アリゲーマウスが現れた。アリゲーマウスは強靭な顎を持ち獲物を執拗に追いかける。これに何人の人が襲われて亡くなっているか定かではない)
……ニャ。(……しゃべるな)
一言、釘を指すとそっと気づかれないようにパシュティが動いた。
そこにすかさず、ワニ口ネズミに小石を投げる。ワニ口ネズミ達は騒ぎだして仲間を呼んだ。
ニャギャー!(ナニするか! 貴様は!)
ナー。(隊員の不注意により、アリゲーマウスに気づかれてしまった!)
ニャ!(不注意じゃなく故意だろ!)
騒ぐワニ口ネズミに仲間が集まってきた。でかいのが5匹。それがこっちに駆けてくる。
パシュティは日頃のイライラをぶつける様にワニ口ネズミを切り裂いた。
ナー。(ここは危険な動物に追われて危機一髪的に演出しないと)
ニャ。(なら行け)
ドン背中を蹴り出されワニ口ネズミの前へ。ワニ口ネズミは奇声をあげて口を開く。
ナー!(危ない! 逃げ遅れた隊員にアリゲーマウスが迫る!)
ニャ。(余裕あるわね)
余裕なんかあるか! 逃げるのに精一杯じゃ!
ニャ。(せっかく1匹だけ残しといたんだから頑張んなさい)
おのれぇ! パシュティ!




