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◇Square 1 

登場人物

野中湖一、関アリス、山田真凛、大磯直喜、その他幼馴染たち数名と両親たちに名前はありません。


※野中湖一視点


初めて会話した碧眼の人、それがアリスだった。

アリスとの出会いは俺が小学二年生の事。


アリスの父親が法務局に勤めていて、転勤でここに来た。

俺たちの学校は一学年一クラスで、転校生なんてめったに来ない。

それこそ、病院関係者、駐在所のお巡りさん、信用金庫職員、教師等の転勤族の子供が時々来る。

でも、自分の学年に転校生が来るのはアリスが初めてだった。


しかも、田舎と文句なしに言えてしまう地域で育つと、碧眼と出会う機会は少ない。

ここは、山が見えるだけでなく、目の前には綺麗な海が広がっている。

観光は、豊かな自然と特産物である海産物がメイン。

俺が小さな頃は国外の人が観光に来ることは少なかった。

だから、自分たちと違う碧眼の人を初めて見た時は驚いた。


でも、アリスは

「はじめまして。 関アリスです」

丁寧な口調で挨拶してくれた。

アリスの父親は日本人離れした顔立ちだったので多分純日本人ではないのだと思う。母親は金髪に碧眼、明らかに日本人ではなく綺麗な人で委縮してしまったのを覚えている。


「野中湖一こいち・・・です」

「コイチ・・・なかよくしてくれる?」

そう言われて頷いた。

そして、クラスの一人ひとりに「なかよくしてくれる?」と聞いていた。


人形の様に可愛いアリス。

母親そっくりな金髪と碧眼。

まるでおとぎ話に出てくるお姫様みたいだと思った。


見た目に反して全ての会話を日本語でしているアリスとは意思疎通ができるので、あっという間に俺だけじゃなくみんな仲良くなって、毎日アリスと遊んだ。


アリスの父親が勤める法務局は二~三年で転勤していくのが通例だった。

アリスもそれに漏れずに二年して父親の転勤でこの地を去った。


アリスと仲良くなっていたグループのみんなで泣いた。

可愛いアリスとのさよならは切ないものだった。


あの時、初恋に敗れたのは・・・きっと俺だけではなかっただろう。

誰もその事には触れないけれど。

一話ごと視点が変わります。

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