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救世チュートリアル  作者: 紫吹
第二章:拠点調査
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嫌な予感が……

  203号室にやって来た。相変わらずボロいアパートだな……。

  まだ私達は奥の殺風景な部屋とその隣の近未来的なコンピュータールーム、そして洗面所にしか行ったことがないが、あの廊下の長さから考えても、まだまだ未知の部屋が存在しているに違いない。五十嵐といいこの部屋といい、謎が多そうだ。

  五十嵐はコンピュータールームに入っていった。床のコードに気を付けつつ後に続く。

「この前猫を逃がしただろ?」

  歩きながら五十嵐が言う。

「はい。えーと、GPS付けてたんですよね?」

  鈴音、足元気を付けて……!答える彼女の後ろで私は気が気ではない。

「私達を呼んだってことは、勿論突き止めたんですよね?」

  なんとなく失敗したんじゃないかと思いながらもそう尋ねてみた。

  五十嵐はじろりと私を見る。

「いや……途中で外された」

「そうですか……」

  残念そうな鈴音。私も残念ではあるが、それよりも嫌な予感がしていた。

「あの……じゃあ次の任務って」

  冷たい目で彼は小さく頷く。

「そう、SOの拠点を探ってもらう」

  楽しそうだと微笑む鈴音を見ながら、どうすれば無事に帰ってこれるか必死に考える私だった。

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