第七十三話 『大蛇の魔剣』
-聖霊暦 8128年 海底楽園モーレシア-
ディムは見た目とは裏腹に恐ろしくタフだった。
「まだ生きていやがったか…。」
ディムが起きるがもう動けない様な、戦えないような状態だった。
「アリレス!」
ガイアがオルフェウスを背に乗せて飛んできた。
「大丈夫ですか?アリレス…。」
オルフェウスが傷を癒す。光に包まれアリレスは完全に回復する。
「ディム…あなたが暴走した原因はこれですか?」
蛇の剣をオルフェウスが取り、浄化する。
「俺は一体何を…。」
ディムは正気に返った。
「邪霊アポロニオス…の道具ですか…。」
「…アリレス…オルフェウス…………。俺は迷惑をかけていたのか…。」
「どうしたんだディム…。」
「俺はヴェオスの町のあの日この剣を拾った。そして気付いたら魔神四天王として生きていた…。俺は他の3人と違い自我を保てていたが…。申し訳ない。」
ディムは頭を下げる。
「あなたも…魔神も悪くないのです。全ての元凶はアポロ二オス…。あなたは"邪霊の従者"の一人として何をするべきか分かりますか?」
「俺が…。罪を償うことしか…。」
「アリレスと共に冒険をするというのはどうだ?」
ガイアが提案するがディムは悩んだ表情を見せる。
「アリレスと冒険する権利が俺にあるのですか…?」
「キミは邪霊の従者だよね?他の3人はもうだめだ。」
ディムは悩んだ末、頷く。
「もし俺でもいいなら…。償わせてください。俺…絶対邪霊、魔神を倒します。」
魔神四天王を辞め、心が浄化されアリレスと冒険することを決意したディムはオルフェウスに巨大な弓を渡された。
「あなたはこれを使いなさい…。聖霊の弓です。あなたは邪霊の従者でありながら光使い…。あなたなら使いこなせるはずです。」
「俺が…弓を?」
ディムは弓の経験が無かったが、アリレス、オルフェウス、ガイアの為に弓を使いアリレスをサポートすることにした。
「それでは…私は皆さんに最後に言いたいことがあります。」




