第六話 『時空転移の規則』
-聖霊暦 8128年 エリメド大陸-
アリレス、ギイラ、セナはセレイの村の老聖人に言われた通り、スレルス島の東から北上し、エリメド大陸に到着した。エリメド大陸は砂漠の大陸で、大きな砂嵐の被害に多く遭い、魔力が多く奪われてしまった。
「あーっ!あれ、もしかして、村じゃない?」
セナが指を指した先には集落のようなものがあった。
「あそこに行ったら…手がかりが得られるかもしれんな。」
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「わーっ!人間さんだー!」
集落で聖人たちが出迎えてくる。
「ここはオアシスの集落です。この大陸唯一のオアシスを利用して作られた集落になっています。
この大陸には昔ある遊牧民族の人間さんたちがいたそうですが…あまりの暑さで滅びてしまったそうで…。」
「暑さで滅びる…!?」
「この大陸は元々炎霊エウリピデス様の加護が届いてるはずの大陸でした。しかしその時なんと炎霊様は起きた直後で魔力が暴走して…地上の温度が極度に上昇してしまったんです。」
「そうか…。」
「この村の西に行けばかつての人間さんたちが使っていたテントがあります。しかしその辺りは土の化け物がでるそうなので気を付けて下さい。
あっ!ここでもちろん一泊していって大丈夫ですよ~!」
そうしてアリレスは一泊することにした。
炎霊…エウリピデス。六精霊のうちの一体だ。アリレスが聖霊の従者ならばこの世界に"炎霊の従者"はいるのだろうか…。そんなことを考えていると聖人が話しかけてきた。
「そーいえば、聖霊門を使って時空転移ができるそうですが、その時の規則はもちろん知ってますよね…?」
「規則…?」
「えー!知らないんですかー…。分かりました。今から説明をします。」
食卓で食事をしながら、アリレスたち3人は聖人の話を聞くことにした。
「例えばギイラさん、あなたが20年前の世界に行ったとします。」
「しかし20年前の世界にはもちろんその時のギイラさんが…いるわけです。」
「いるいるー!」
興味津々にセナが言った。
「会わない分には問題ないのですが…もし会ってしまったら"力"が弱い方が"力"が強い方に吸収されてしまいます。」
「ということは…昔の自分の力を吸収してしまう。またはその逆…ということか。」
「はい…そうです。聖霊門を潜るときは絶対にそれを心掛けて下さい。」
「ああ。分かった。」
食べ終わったアリレスたちは眠りについた。
----翌日----
西の廃墟に行く途中、岩山に空いたとても小さな空洞を発見した。
「なにー?この空洞」
セナが疑問そうに見ていた。
「おそらくこれは…かつて洞窟があった場所だな。何かの影響で穴が塞がっている。」
「へー。」
「夜…日が暮れる前に廃墟に行こう。何があるかわからない。」
アリレスが先導し、西の廃墟に着いた。
時間がたったのか、テントのようなものはすべてボロボロになっていた。
人間の情報などを探していると、聖霊門を発見した。
ここを潜れば…過去にいける…。
「アリレス!後ろ!」
ギイラの慌てた声を聞いてアリレスは剣を構えた。
そのころには辺りを完全に土の怪物に包囲されていた。
「なに…これ……。」
土…泥の中に何かがいる。そいつが泥を操作して魔物と化している。
ギイラが叫んだ。
「こいつは…泥の魔力を持った…土竜だ…!」
「土竜…!?」
表紙画像提供...@shield_rin様
2020/9~11頃に無料ゲームの配信サイト「PLiCy」にて「WOLFRPGEDITOR」というツールを用いてゲーム化をする予定です。




