第三十六話 『静寂の浜辺』
-聖霊暦 8128年 静寂の浜辺-
アリレス達が流れ着いたのは小波の音以外一切聞こえない、静寂に包まれた浜辺だった。
「ここは…?」
船が見つからないので、アリレス達は浜辺を探索する以外になかった。
波打ち際をアリレス達はひたすら歩いて行った。
その地から聖人どころかの気配は一切感じられなかった。
アリレス達の右には小さな流木が落ちていた。
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「また流木…?」
アリレス達はかなり歩いてきたが、同じような形状の流木が落ちていた。
その後アリレスは歩いても歩いても同じ流木に辿り着いた。
「もしかしてループってやつしてるんじゃないですか?」
アリレス達は考えた。この状況を打開する方法を。
落ちていた流木はすべてアリレス達の進行方向を指していた。
「この流木をなんとかするしかないよ!」
セナは試しに流木を西に向けた。
そうすると、アリレス達の西側に新たな道が開けた。
アリレス達はその道に沿っていくとまたもや同じ場所が繰り返し現れた。
「次はどうすればいいんだ…?」
その先にあった漂流物を違う方角に向けると、また新たな道が開けた。
幸い浜辺に現れる敵はそこまで強くなかったので、楽に進むことが出来た。
そのようにしばらく進んでいくと、炎霊船が見えた。
「あったぞ…。」
セレルが炎霊船に駆け寄ると、砂地から巨大な魔物が湧き出てきた。
「誰だ…!」
「ワガナハ…ウィンドマーメイド…。」
女性のような顔と尖った尾、バトルフォークを構えた魔物が現れた。
「…また厄介なのが出て来たか…。倒すぞ!」
「じゃあ私からいくよ!魔法"フレイムバーン"!」
「クックック…ソノママデハムリダ…………。―――――」
ウィンドマーメイドは何かを呟いた。するとギイラ、セレルが相次いで気絶した。
「大丈夫か!二人とも!」




