第二十四話 『元凶を止めるべく』
-聖霊暦 8109年 光の教会-
アリレス達が光の教会に戻ったとき、教会はチャペルが鳴り響き、落ち着いた雰囲気だった。
ギイラとエメリィがアリレス達に駆けよる。
「その様子なら大丈夫だったようだな。」
アリレスは頷く。
「光の教会、ここで魔女見なかった?」
セナが訊くが、ギイラとエメリィ、どちらも知らないという。
「魔女は襲撃があったとき居城…クロノス城にいたということじゃな。」
「ええ。おそらくそう考えていいでしょう。」
セレルとリリアが推理を示す。しかしあの戦霊がヴェノムと魔物たちにやられるとは全く思えない。
自分たちが来ることによって、魔女が来なくなった…?
同じようなことをアリレス達は全員考えていた。
改めて東の関所を確認するが、もう誰もいない。やはりこの一件は解決したのだろう――――
アリレス達は聖霊門をくぐり、現代世界に戻った。
その時まだアリレスは仲間に訪れた大きな変化について気付いていなかった…。
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-聖霊暦 8128年 東の関所跡-
セレルが慌てて関所に戻ったが、過去に戻る前にあった戦霊の墓が消えていた。
つまり、戦霊エウへメロスは死んでいない…。アリレス達は歴史を変えたのだ。
明らかに良い結果となったニディア大陸を去り、炎霊船に乗った。
「魔女の心当たりは他にあるんですか…?」
リリアが問う。
「あの時、ヴェノムは次どこを狙うか…。一切言っていなかった。なら心当たりがある場所は一つしかない…。」
「どこー?」
セナがすごい分かりやすく首をかしげる。
「クロノス城…過去に戻ってレメス地下神殿、光の教会を襲撃する前の魔女を止めるんだ。」
アリレス達はそう決意し、クロノス城がある地へ、魔女との決戦を求め訪れた。
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-聖霊暦 8128年 クロノス大陸-
見渡す限り、城は無かった。おそらくこの大陸の奥地にクロノス城はあるのだろう。
「あれなにー?」
セナが指さす先には、金属製の地下へと続く階段があった。
「あれ絶対怪しい奴だろ…。近寄らないようにしよう。」
興味津々なセナを止めつつ、アリレス達は近くにあった村へと向かっていった。




