第百話 『哀刻』
-聖霊暦 8129年 セレイの村-
アリレスが戻ってきた地はアリレスが最初に踏みしめた村でもあった。
その村では、聖人が、そして人間までもが平和に共存していた。
「あのひと…僕がここについたときに…。」
老聖人が向こう側に見える。
「どうやら過去から時代を大きく変えたから皆は覚えてないみたいだねー!」
セナが珍しく鋭いことを言った。
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-聖霊暦 8129年 遊牧のキャンプ-
次にアリレスは砂漠地帯へと向かった。この地ではアリレスは初めて精霊と出会った。
「初めまして。旅のお方。」
聖人の遊牧民族に話しかけられた。その後ろには人間もいる。
こんな暑い地獄のような場所に何をしに来たんだという感じで見られる。
―――聖人。彼らもまた邪霊の被害者だった。
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-聖霊暦 8129年 レメス地下神殿-
「……レメス様!」
「…誰じゃ?」
かなり老いたレメスが言う。レメスを殺した魔女すら誕生しない世界線。レメスは神官としてここでずっと務めていたらしい。セレルの目に涙がこぼれる。
「世界は平和になったのか…。」
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-聖霊暦 8129年 ルナの町-
その町は聖人が中心の村だった。聖人と話している男女が見える。エメリィとゼイト…?
カオスがいない世界線。すなわち彼らも人間のまま、生涯を楽しんでいた。
「エメリィもゼイトも…。本当に良かったな。」
エメリィが何かを悟ってこっちを向いた。
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-聖霊暦 8129年 光の教会-
「いらっしゃいませ。我が教会へ。」
「いらっしゃいませ。我が教会へ。」
エウへメロスの左右をホワイティアとディスティニアが務める。
「どんなご用件ですか?」
「いえ。様子を見にきただけです。」
リリアが笑ってその場を去った。
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-聖霊暦 8129年 王都クロノス-
人食い民族の村はこの時代には無く、この大陸に残っているのはクロノス城のみだった。
「あっ!王子様どうされたんですか?」
執事的な人が話しかけてくる。目を凝らすと、玉座の間には父、アレリドの姿も見受けられた。
アリレスは心のそこから安心した。
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-聖霊暦 8129年 メリア闘技場-
「あ!チャンピオンさんお帰りなさい!」
彼は誰だ…?アリレスは疑問に思った。よく見てみると…。
「リスト…?」
セナが首を傾けながら言う。
「そうですよ…?名前忘れたんですか?」
あれから何年も経過していた世界なのでリストは非常に大きくなっていた。またリストの両親、そして姉も元気にしていた。
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-聖霊暦 8129年 学園都市ロディア-
「えーと…お客さんでしょうか?」
そこには聖人の教師がいた。
……聖人?
「まさか…お前…?」
「お前なんて失礼じゃないですか。私はここの学園都市の教師を務めております。デイルと申します。」
デイル……。アリレスの仲間だった。デイルが生きているのは何よりもの喜びだった。
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-聖霊暦 8129年 ヴェオスの町-
着いた瞬間、アリレス達は涙を流した。ザムを中心とした人々が平和に暮らしている。
ヴェオスの町、そこは最悪の町だった。ただしそれも原因は邪霊龍カオス……。この世にはもう害となる人間がいなかった。
「あれ…?ギイラは…?」
ただ、ギイラの姿だけは見受けられなかった。
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-聖霊暦 8129年 海底楽園モーレシア-
「大丈夫かい?雪原都市、そして山脈の村。どっちも滅びそうじゃないか。」
「すみません…。聖霊ガイア様…。」
ガイアとモーゼが話す。
「あ!アリレス久しぶり!」
ガイアはこの世界線でもともに邪霊と戦った。
「大変なんだよ~。モーゼが雪原と山脈に村を作ることにしたんだけど資源の調達が間に合ってなくて…。」
雪原都市…。また厄介な話だった。ただアリレスはなぜか自然に笑顔がこぼれた。
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-聖霊暦 8129年 科学帝国テテス-
テテスは進歩していた。
「……僕の冒険はここで始まったのか。本当に長くて辛かった。君らがいてくれたからぼくはここまで…。」
アリレスは改めて皆に感謝を告げる。今まで本当にいろいろなことがあった。アリレスはそれをすべて終わらせたのだ。
「初めまして。アリレスさん。」
テークのような男が言った。
「こちらの科学"帝国"の魅力はなんといってもあの新人ですよ!ここから技術はまだまだ進歩しますよ!」
テークは自慢あり気に言った。
アリレスはテークに連れられ、研究所に入れられる。
「あの人は…?」
後姿。銀色の髪が輝いている。
「まさか…お前……………。」
「ギイラ……………!」
アリレスは、全ての使命を果たし終えた。
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僕の冒険は非常に長く辛いものだった。仲間に感謝を述べたい。
--聖霊暦 8135年 アリレス・ガイア・クロノス
ここまでご愛読いただきありがとうございました。
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