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本日の作業は途中終了、お風呂に・・・え?3人一緒?

華音の動きの素早さ、シルビアと春香の手伝いがあったとしても、500冊を超える書物の分類整理は、簡単ではない。

いつのまにか夜の9時になってしまった。

その作業そのものの進行は、約2割程度だろうか。

しかし、3人とも、汗まみれ、書物のホコリまみれになってしまった。

そのうえ、各寺社では、書庫で虫よけのためのお香でも炊いたのだろうか、それも寺社により様々な香りがつき、華音の部屋は実に複雑な匂いに満ちている。


華音は、心底反省した。

「こんなに匂うなら、最初に虫干しをするべきだった」

「この部屋で寝るのも、大変なことだ」


その華音にシルビアが反応。

「華音、かなりウカツだよ、予想できたことでしょ?」

春香は、もっと辛辣。

「そういうところが、世話が焼けるっていうの」

シルビアは、今夜の作業は終わりにしたいようす。

「汗かいたし、夜も遅い、疲れた、お風呂入る」

春香も同じ。

「今日はここで中止、私もお風呂」


華音は、手伝い者二人がこれでは、仕方なかった。

「あ、ありがとう、助かりました」


相当中途半端だけど、仕方が無い。

お礼だけは最低限は言う。

そして、シルビアも春香も、そのまま二人でお風呂に行くと思った。

ある意味では、「小うるさい従姉二人から解放」されると思い、少々の安堵感さえ感じる。


・・・が・・・しかし、コトはそんな簡単には進まないというか、より怖ろしいことになる。


シルビア

「あのさ、華音も、一緒に入りなさい」

春香

「恥ずかしいの?それでも男の子?」

シルビア

「女の子が平気で、男の子が尻込みってないよね」

春香

「確認したいことがあるの、だから、さっさとしなさい」


華音は、それでも、ためらうけれど、二人の従姉の責めはきつい。


シルビア

「ほらーーー!汗臭いんだから!」

春香

「この匂いの中で、何ボンヤリ突っ立ってるの?」


華音はあきらめた。

「いいや、僕はタオルで前を隠して」

「シルビアと春香を真正面から見ない」

「確かに汗臭い、この汗が万が一、貴重な本に落ちても、それは大変だ」

そして、二人に尋ねる。

「和風の大きな風呂にするの?」


シルビアは途端にニッコリ。

「うん、その通り、洗ってあげる」

春香の目が、輝いた。

「華音のお尻のホクロが見たかったの」

シルビアの目も輝く。

「マジで、不思議なホクロだった」

春香は、華音の右腕を組む。

「はい、華音捕獲完了」

シルビアも、華音の左腕を組む。

「最初から素直にしなさい、どうせ抵抗できないでしょ」


春香がシルビアに声をかけた。

「ねえ、華音のお尻のホクロ、写真に撮ろうよ」

シルビアは即答

「そうだね、赤くなると浮き上がるんだっけ」

華音は、二人に身体を固定されながら、涙顔になっている。


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