十四話 変化
《称号:新米狩人をアンロックしました》
《新項目、魔物図鑑を追加しました。表示しますか?》
連続して何かが解除された様だ。
取り敢えず気になった魔物図鑑を開いてみる。
《魔物図鑑》
スライム系
……変異・ウッドスライム
ウッドスライムの詳細をみる。
《ウッドスライム》
……主に森林地帯に発生するスライムの総称。体液は微毒性があり、摂取してしまうと顔面の微弱な痺れ、体内環境の悪化など、様々な症状が出る。
全世界で個体数が最も多く、故に初心者の冒険家、探検家の格好の標的にされる。
《変異種》
簡易的な退魔魔法は効果を示さない。通常種のスキル『変形』に加え、効果永続の派生が存在する。
スキル:変形[+効果永続]
追記:打撃が有効。
へえ……多分最後の追記は篭手で潰したから出たんだろうな。
ってか長いな……これじゃ読み飛ばされ……ゲフンゲフン!
ポンッ!!
《チュートリアル:魔石吸収が追加。表示しますか?》
迷わずイエス。
《魔物から摘出した魔石核を吸収し、スキルの獲得、ならびにレベル上昇をします》
なにこれチートじゃん。
「ちょちょちょ! 萩沢! その魔石くれ!」
「え、ああ、ほらよ」
俺は魔石を萩沢から受け取り、ぎゅっと握った。
視界にウィンドウが開く。
《変異・ウッドスライムの魔石を吸収しますか?》
「……はい」
《吸収開始。終了まで約2分》
時間がかかるのか。あ、視界の隅でカウントダウンが始まってる。
《終了までの間、チュートリアルを進めます》
あ、はい。
《魔石吸収は魔物の生命力を魔石から吸収する、無職者専用スキルです。
吸収する魔石の質によりその効果は大きく変わります》
強い魔物から取れた魔石は質がいいんだろう。……じゃあ今回のウッドスライムはあんまり期待は出来ないかもな。
《吸収により獲得したスキルは無職者のペナルティを受ける事はなく、魔物が使用した時と同じ効果が期待できます》
これは嬉しい。劣化版とか言われなくていい。
実際この先言われることが多くなりそうだし……
ポンッ!!
《吸収完了》
ぎゅっと握っている拳から青い光の粒が漏れる。
《レベルが4になりました》
《スキル:変形[+効果永続]を獲得》
さらに視界にウィンドウが表示される。
《スキル:変形を獲得した事により、称号:二流錬金術師を獲得ました》
「……え?」
「どうした神崎?」
《ステータスを表示します》
Lv. 4 神崎 真
職業:無職[+錬金術師]
称号:錬金術師[二流]
魔法使い[見習い]
二流錬金術師……魔石以外の変形、変質が無詠唱、術式不要で可能。加えて、物質に魔力の付与を行える。
例……ロングソードに血弾きの効果を付与=錆びにくい、等。
頭がクラクラしてきた。レベルが上がっただけでこんなに得るのか……?
魔石の効果が大きいのかもしれないが……
「おい!」
「わっ!な、なんだよ萩沢……」
「大丈夫かお前? ぼーっとして……」
俺は萩沢に今起きた事を全て話した。
口に出して整理しないと俺が混乱しそうだったからな。




