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第1話 天使を見てしまった

もしこの英語からの翻訳で、何かおかしいところがあれば教えてください。

僕は昔から「王子様」と呼ばれてきた。


欲しいものはなんでも手に入る。誰もが僕になりたがった。


最初は誇らしかった。だけどそれも、すぐに息苦しくなった。


僕に取り入ろうとする人間もいた。中学の頃には「甘やかされたお坊ちゃん」なんて言われたこともある。


――だからこそ、高校生活だけは、僕自身のための「幸せな時間」にしたかった。


そもそも、それがここへ来た理由でもある……


一ノ瀬 蓮。


東京から、青葉へ。


ペントハウスの窓から外を眺める。着ているのは水色のパジャマ、靴下は履いていない。


――いい眺めだな。


伸びをして、ソファに倒れ込む。眼鏡はかけたままだった。


――このチャンス、絶対に無駄にしない。


翌朝、早起きして自分で朝食を作った。だし巻き卵をくるっと巻いて。それから駅まで歩き、途中でアイスクリームを買った。


はぁ~~っ、この静かで穏やかな暮らし、最高だ!


まさに、世界で一番いい気分だった。


分厚い黒縁眼鏡をかけ、駅へと足を進める。髪はブローアウトでさらりと整えてある。茶色の制服には白いインナーシャツと黒のネクタイを合わせた。胸元には校章――黄色いライオンと、赤い盾のマーク。靴は濃い茶色。


すれ違う人たちの声が耳に入る。


「ねぇ……あれって……」 「そうだよ、青葉学園の制服だ!」 「すごい、あんな難関校に受かるなんて!」


もっと偏差値の高い学校にも行けた。でも、家族の近くで暮らすのは嫌だった。一人で、誰の期待も背負わずに生きたかった。


――別に青葉学園が悪いってわけじゃない。国内屈指の名門校、上位15校に数えられるくらいだ。ただ、僕がここを選んだのは「期待」から逃げるためだった。


やがて最寄り駅に着き、階段を上る。数ブロック歩いたところで――見えた。


青葉学園は、とにかく大きかった。中央には大きなドーム、レンガ造りの壁、そこかしこに生徒たちの姿。


――落ち着け。今日から新しい人生が始まるんだ。


校内へと足を踏み入れる。


――木の葉に滑って、思いっきり顔から転んだ。なんてね。冗談だ。そんな風にイメージを崩すわけがない。


正門を通り抜けようとした、その時。


――あ、顔になにかついてないよな?


近くの窓に駆け寄って覗き込む。


……何もついてない。でも、髪が少し乱れてる。


軽く手直しする。初日から変な奴だと思われるわけにはいかない。


その時だった。窓に映る自分の姿――その奥を見た瞬間、目の前がぱっと開けた。


そこにいたのは、疑いようもなく、僕がこれまでの人生で見た中で一番美しく、そして天使のように可憐な女の子だった。


腰まで伸びた、氷のように澄んだシアンブルーの髪。瞳は深い紫。背丈は僕とだいたい同じくらい。顔立ちはただただ美しい。茶色の制服とスカートの組み合わせが、完璧としか言いようがなかった。


聞こえた。


――ドクン。


もう一度。


――ドクン、ドクン。


僕たちは数秒間、見つめ合ったままだった。


頬がかっと赤くなって、思わず一歩、また一歩と後ずさる。信じられないという顔をしていたと思う。今の僕は、間違いなく真っ赤な顔をしていたはずだ。


彼女はこちらを見返し、少し頬を染めながら、口元に手を添えてくすりと笑った。そして、そのまま歩き去っていった。


……いや――ちょっと待って、待って待って!


このまま見過ごせるわけがない! きっとまだ正門のあたりにいるはずだ、そうだよな???


僕は校舎の入口目掛けて全力で駆け出した。生徒たちが僕のために道を空ける。彼女が立っていた場所までたどり着いたけれど、姿はどこにも見当たらなかった。窓の外を見て、後ろを振り返って――気づけば息が上がっていた。


僕は、笑った。


――もしかしたらこの高校生活、思っていたのとは違うものになるかもしれない。

この物語と、その行く末を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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