#12 大きく出る男
『……ただ僕は……もう、こんな掟を廃止したいんだ。自由恋愛で、一人の相手とだけ添い遂げたいんだ。君は恐らく秘術を使える。秘術師の一族の生き残りなんだろう? 君の目的は僕ら漢一族への復讐なんだろう? でもわかってほしい。いつまでも伝説にしがみついて他の一族や秘術をけなすような者たちばかりではないと』
いや、違うんですけれど、って今さら言いにくくなってしまった。
でもまあ秘術を使えるって部分では、ある意味「はい」なのかな。俺の【収納】は。
『僕はね、長たちこそ、漢一族の真の誇りを汚す者たちだと感じている。だって、僕らの先祖が決めた秘術の一族との約束を破っているんだよ? 漢一族と秘術の一族は、一緒に生きていけるはずなのに。それも争わずに、だよ。だってそうだろう? 実際、今まで一緒に生きてきたのだから!』
エビフーライの奴、言う事は立派だがノープランなんだよな。
そんなんじゃ長と古老たちになど到底敵うわけがない。
エビフーライがいくら大会優勝者と言えども、その肉体はまだ無敵未満――弱点が残っているからな。
あとは仲間がどれだけ居るか、だよな。
実力者っぽいヒーホーは、エビフーライと違って恋愛より肉欲派って感じだったし。なんかいまいち信用しきれない。
『他に仲間は居るのか?』
エビフーライは眉間にシワを寄せる。
『全員に確認したわけではないが、秘術師と万年負けたちは味方してくれると思う。後は成人前の若い連中なら、遠回しにそんな話をしたときにそれっぽい賛同をくれたのはそれなりに居て……』
ふわっとしてやがる。
『無敵方程式の成立した真の漢一族相手にはちょっと足りなさそうだな。それだけじゃ』
『ちょっとなんてもんじゃない。肉体の強さだけで言えば、オアシスの土に棲むミミズと、ショドイホルホイくらい違う』
また出た。ショドイホルホイ。
聖地へ至る砂漠に棲んで、秘術を吐いてくるんだっけ?
ミミズと比較するくらいだから地中に潜むワーム系の魔物とかなのかな?
『強さの差は歴然なんだな』
『ああ。漢一族が儀式で無敵化したあと、切り離した「弱点」が聖地の力で守護神となった存在だからな』
『んんん? なんて?』
『去勢を行った際、切り取ったモノは聖地の砂漠にバラまく決まりなのだ。それが聖地の力を受けて魔物化したのがショドイホルホイだ。砂の中から忽然と現れ、秘術を吐いて通りがかった者を無差別に襲う。去勢する価値を持つ、未来の漢しか通さぬのだ』
それってただの餌じゃ――という言葉をぐっと呑み込む。
ここは異世界だ。本当にナニが魔物化しているかもしれないからな。
ただショドイホルホイが強くて危険っつーことはわかった。
というか、俺。そのショドイホルホイが潜む砂漠を越えてアヴァラガンへ挑戦しに行かなきゃ、なんだよな?
何から何まで気が重い。
『そうそう。アヴァラガンについても聞いておきたいんだが』
『ああ。僕らの一族なら子どもでも知っていることだけど、巨人なんだ。創世の』
創世? 北欧神話のユミルみたいなものか?
『巨人?』
『とはいっても現在は肉も内臓も落ち、骨だけの存在らしいけど』
まさかのアンデッド?
というか骨だけならば、いざとなったらヨー様にお願いしたら戦わずして無力化できちゃったりしない?
『その骨を一本でもいいから持ち帰ることができれば、アヴァラガンの試練に打ち勝ったことになる』
骨を持ち帰る?
それってもしかして収納できるものなのか?
とりあえずショドイホルホイの砂漠を越えることさえできれば、そっちの問題については生存の可能性がでてきたな。
『そうか! アヴァラガンか!』
どうしたいきなり?
『アヴァラガンの欠片は、大きければ大きいほど強き漢と言われる!』
『なるほど?』
『現在の長である我が祖父クーリムシーヨーが持ち帰ったのはアヴァラガンの肋骨。それまでは皆、手足の指の先の骨がせいぜいだった。だからこそ祖父は最強漢一族となり、一族の掟を塗り替えることができた!』
『じゃあ、エビフーライが肋骨以上の骨を持ち帰ることができれば……』
『僕、やるよ。祖父も越え、父の無念を晴らし、一族に新しい掟を作ってやるんだ!』
とりあえず、ようやく道が見えてきたな。
『骨を取ってくるか……それなら俺も負けてらんないな。俺、そういうの得意なんだよ』
『ははは。じゃあ、もしも僕より大きいのを取ってこれたなら、モーンガイが長をやれよ』
『おいおい。俺は一族じゃないんだぜ?』
それに「歪んでいる場所」を見つけられさえすれば、この危険な場所からとっととおさらばするつもりだし。
『秘術の一族を勝手に一族扱いした今の長より大きな骨を持ってくれば、誰も逆らえないさ』
『そんなこと言うと、弱点がまた生えてくるぞ?』
この表現もまた【会話理解】が教えてくれたもの。要は「腰を抜かす」とか「へそで茶を沸かす」的な言い回しだ。あえて使ってみた。
『大きく出たな、モーンガイ。よぉし、勝負だぞ!』
二人で張り合うような大声で笑いあった。
脳筋さんと一緒に居ると、脳筋が伝染るらしい。
問題解決への糸口がもうすっかり見えたと思い込んでいた俺は、意気揚々とエビフーライのあとに続いて小屋を出て、別の小屋へと入った。
そして思い出す。
「種付けの儀」への対策はなんら講じていないことに。
だがもうここまで来てしまった。
エビフーライと協力し合う約束まではしてあるんだ。
なんとかして乗り越えて、とっととアヴァラガンに挑んで、無敵の漢一族たち全員に弱点生やしてやろうじゃないか。
「座りなさい」
小屋の奥にある祭壇みたいなものを背に、この世界で初めて見る女性がキツめの声でそう指示した。
筋肉美人とでも形容すべきプロポーション。
細長い布をクロスするように体に巻き付け、胸と腰とを隠している。
年齢的には二十代に見えるが、あれがナーツミーだろうか。
(……小谷地、えっちなこと考えてなーい?)
な、ないないない! ありません!
ちょ、ちょっと目に新鮮だっただけで――気持ちを切り替えよう。
小屋の中にはピンク色の座布団のようなものが六つ。
右側の座布団には、奥からスッカーラ、シッソー、そして本当は女だけど男体化させられているビーンが正座している。
この三人は何も身につけていない状態で、ビーンは相変わらず両手で胸と股間とを隠している。
左側の座布団には一番手前にヒーホーがあぐらをかき、その赤パンツの中央をもっこりさせている。
超ヤる気じゃねぇかコイツ。
お。エビフーライが左側の一番奥の座布団へと座った。
勝敗の順位が座る順番に関係してんのかな。
俺は空いている真ん中へと座る。
エビフーライを見ると、ヒーホー同様にあぐらをかいた。
俺もそれに倣ってあぐらをかく。
赤いブーメランパンツしか身につけていないのだ。かなり恥ずかしい。
『それでは今より種付けの儀を執り行う』
と言ってナーツミーは六つの燭台を取り出し、俺たち六人の前へそれぞれ置いた。
『これは……何だ? 去年まではなかったはずだが』
ヒーホーの声に責めるような気配。
『より強い種が残るよう秘術を用いたのだ』
『ふん。勝手なことを。俺は滾っている。早く準備を終わらせろ』
ナーツミーはそれには答えることなく、金属製の細長い棒を取り出した。
棒の長さは人の肩から伸ばした手の指先くらいまであり、先端には穴の空いた丸いモノがくっついている。
ナーツミーはその丸い先端を、祭壇で焚かれている炎の中へとくぐらせた。
すると先端には小さな松明のように火が灯る。
何やら呪文のようなものを唱えながらナーツミーは棒で宙に幾つも模様を描く。
昔、花火で字や模様を描いたことあるな、なんてことを思い出す。
(私、外で起きていること何にも見えないし聞こえないしわからなくて不安だけど、小谷地が今思い出した光景は伝わってきたよ。小谷地が幼い頃の想い出なんだね。そういうの教えてもらえるの、ちょっと嬉しい)
イヴの声が嬉しそうに伝わってくる。
俺も嬉しくなる。
そんな風に頬を緩ませているうちに、俺たちの前にある六つの燭台のそれぞれに火が灯った。
宙を舞った火の軌跡がそれぞれの燭台の上を通過する時に、その火が移されたのだ。
燭台には何かが塗ってあったようで火がつくと同時にジジジと軽く焼ける音と、甘くココナッツっぽい香りが広がる。
詠唱の声が次第に大きくなり、それに合わせてナーツミーが棒を動かす速度も増し、なぜかそれに合わせて祭壇の炎まで踊った。
『おぉ』
周囲から感嘆の声が漏れた。
見ると六つの燭台のそれぞれの火もまた踊り始めている。
火は揺らめきながらどんどんと背が高くなり、そしてそのうちの幾つかが宙で繋がった。
リィィィィンと耳の奥にまで響くお鈴のような音と共に、火は最初の大きさへと戻る。
『より強い種のための繋がりを発表する……まずは、エビフーライとビーン』
さっき火が繋がった組み合わせだ。
ビーンが泣きそうな顔になる。でもあれは嬉し涙の顔だな。
エビフーライも無茶苦茶嬉しそうだ。
対策は何もできていなかったけど、一途な想いが結果を呼び寄せたのか?
となると、ヒーホーはどうなるんだろう。
スッカーラとシッソー、その二人と繋がっていたから。
『こんなことがあるとはな……次はヒーホーとスッカーラ……そしてシッソーもだ』
『本当かよ! 三つ組手か! ナーツミー、最高の秘術だぞ!』
さっきまで偉そうな態度でナーツミーに対立気味だったヒーホーの手のひら返し。ここまで来ると逆に清々しい。
『そして最後にモーンガイ!』
俺? 俺の燭台の火は、誰とも交わらなかったけど。
『私と一緒に来てもらう』
えっ、ナーツミーと?
(だめー! だめだめだめだめだめぇぇぇ!)
『モーンガイはブフラーで準優勝したとはいえ、漢一族の血を継ぐ者ではない。いわば名誉一族候補だ。だからこそ一族と交わらせるわけにはいかぬのだ』
(だめだったらぁぁー!)
待て待てイヴ、落ち着け!
(嫌だもん! 私が黙ったらあの女とえっちする気なんでしょっ!)
いや、多分違う。
(……どういうこと?)
イヴが一瞬で大人しくなったのは、俺の思考が伝わったからだと思う。
ナーツミーは、一族と交わらせるわけにはいかないと言った。
そして「一緒に来てもらう」としか言っていない。
ナーツミーも名誉一族だが、最近は秘術の一族もなし崩し的に男体化させられて漢一族と交わっている。
つまり今の俺には、いたすような対象が居ないってことだろ?
(なんか言ってたよね、さっき……対象が居ないとか、なんとか……)
イヴが呆れている理由は今、眼の前に居るナーツミーのせいなのは間違いない。
俺が最初に休んでいたあの小屋、その目の前のベッドに今、ナーツミーが四つん這いになってこちらを見上げている。
それも全裸で。
赤いブーメランパンツ一丁の俺はといえば、ナーツミーの首から下を見ないようにナーツミーの顔面だけを凝視している。
(……するの?)
するわけないだろ。情操教育によろしくないし――と必死に円周率を思い出そうとする。
(ふーん。説得力ないけど)
イヴさんのお怒りはごもっともです。
でもだって、これは生理的なものだから。
クリストバルコロに居た頃は、勇者御一行が心と体の連携を試している独り身の時間に処理はできていたけれど、ここんとこずっとそういう時間を取れていない。
シスドレクフラーで数週間過ごしたときだって、ずっと控えていた。
だからもう溜まっちゃってんですよ。そんなところに――あー、円周率はダメだ。πは響きが良くない。
『嬉しいよ。そんなになってくれて』
もっとダボっとした服ならごまかせたけど、ブーメランパンツだよ?
好きではみ出させているわけじゃ。
(はみでてるの?)
あっ、状態の自覚はしていたけど、イヴは見えてなかったからか。
(は・み・で・て・い・る・ん・で・す・か?)
だ、だから、仕方ないんだって。
悲しくなくとも涙や鼻水出るでしょう? 生理現象は不可抗力だって。
『いいのだよ、好きに種付けて』
いやいやいや。良くない。良くないんですよ。
(そう! よくない! ねぇ、もう逃げちゃおうよ! ねっ? 小谷地、聞いてる?)
そこはなぁ。
アヴァラガンに挑んで長以上の骨を持ってくる以外に、今のところ勝ち筋は見えてないんだ。
だから、ここは耐えて、なんとか会話で誤魔化すしか。
『いや、一族と交わらせるわけにはいかないんじゃなかったっけって』
『安心するがいい。正確には私も一族ではないのだから』
ナーツミーは女豹のように近づいてくる。
女豹。本当に女豹な感じの人、居るんだ。というかこの世界に豹は居るのだろうか。なんて余計なことを考えていると気持ちが少し落ち着く。
『でも、エビフーライから聞いたよ。秘じ』
ナーツミーがいきなり立ち上がり、俺の口を塞いだ。
(えっ!)
そしてそのまま俺の首に手を回して本当にごくごく小さな声で『聞かれている』と。
そうか、秘術の一族がどうとかNGワードっつーことか。
ならば。
俺は慌ててナーツミーの肘を優しく撫でる。
『ヒジの回りが弱いんだって?』
(どういうこと?)
イヴが激怒なのが伝わってくる。
でも仕方ない。聞かれているなら、フリを続けて情報交換するしかないだろう。
ナーツミーも俺としたいわけじゃないはず。
『モーンガイの部族の価値観では、私はそそる女ではないのか?』
ナーツミーは俺の首をぐっと引き寄せ、首投げから回転しーの、そのまま俺をベッドの上へ押し倒す。
忘れてた。ここが戦うマッチョだらけの国だってこと。
(ねぇ? 小谷地? 本当にフリなんだよね?)
『大きく出しちゃって……それが答えだね?』
ナーツミーが俺にのしかかる。
柔らかさの奥に鍛えられたインナーマッスルを感じる。というか動けない。格闘技の寝技でしょこれ。
(あのー。小谷地さん? 信じていいんだよねーえ?)
も、もちろんだってば!
(信じているから信じられない! 出すならソレじゃなく今すぐ私を出して!)
『……』
ちょっと待て、イヴ、マジで! 今、ナーツミーがまた何か言った! さっきの超小声で!
(盗聴されているんだっけ)
という話だけどね。
俺は右手でナーツミーの尻をむんずとつかんだ。
艶っぽい声を出される。
(ちょっと、何してんのっ!)
聞こえたなら尻を握れって言われたたんだよ! 今の声だってきっと演技だから!
『……』
もう一回、尻をつかむ。
『……』
さらにもう一回、尻を。
『……』
今度は左手で尻を。
(ちょっと! 小谷地さん?)
いやまず最初のが『尻が「はい」で背中が「いいえ」』で、次のは『ここから出ていくつもりなんでしょ』で、今のは『念のため左右の手を時々切り替えて』だったんだよ!
(お尻触ってばかりじゃない!)
『……』
今度は尻から背中へと指先を移動させた――ほら! ちゃんと「いいえ」のときは背中だって。
(どうだか……で、何に「いいえ」だったの?)
俺の故郷へ彼女たちを連れて行けるか聞かれたよ。
(ふーん。でも連れて行ってって本気でお願いされたら連れて行くんでしょ?)
しないしない。イヴだけだよ――いや、ヨー様もだけど。
(小谷地はことあるごとに大人だ子供だ言うもんね。ナーツミーは大人の女なんでしょ?)
あーもう。
口調はこんなだけど、イヴが半べそっぽいのが伝わってきている。
ぎゅっと抱きしめて大丈夫だよって言ってあげたい。
(伝わってる……ちゃんとね。いいよ。私、心はもう大人だから。ヨー様みたいに静かにしているから)
『……』
うっ。
(うって何?)
ナーツミーの奴、俺に囁くのに合わせて、耳を甘噛みしたり唇を這わせたりすんだよ。ほら、聞かれている対策だと思うんだけどさ。
(ふーん?)
俺も思わず反射的に声が漏れちゃうの仕方ないだろ? か、感じてるんじゃなく、くすぐったいだけなんだって――俺は慌てて尻をつかむ。
いま『エビフーライと同じ目標だって信じていいんだよね?』って言われたんだ。
やっぱりこの人、エビフーライとビーンとが一緒になれるように協力してくれてたんだよ。
(そんなことで絆されるの?)
いやいや。んなことないよ。あくまでもエビフーライやナーツミーはビジネズパートナーみたいなもんだから。
イヴは大切な家族。全く違うから。
(……今のところはそれで許してあげる)
いやでも、ほんとイヴとの会話で気が紛れて、おかげで助かっている部分もある。
『……』
今度は背中に触れようとしたが、ナーツミーが急に上体を起こして俺の腰の上にまたがったせいで、俺の指が触れたのは結果的に尻になってしまった。
いや、そういうつもりじゃないんだってば、と伸ばそうとした俺の手を払いつつ、ナーツミーがさっきベッドの上で脱ぎ捨てた服というか布を手繰り寄せ、自身の腰の周りに巻き付けた。
『恥ずかしいから、繋がっているとこ、あまり見ないで』
いやいやいや、実際には繋がってませんけどね?
『すごい、頭まで貫かれそう……』
そんなリップサービスが過ぎるナーツミーさんがゆっくりと腰を動かし始める。
再び背中を狙う俺の両手を、上からぎっちりと抑え込んだままで。
● 主な登場人物
・小谷地
地球人。二十五歳。クリストバルコロへ異世界召喚され亜空間への収納能力【収納】を得た。特級リュクク。魔力器官を移植された。テイワにて『モーンガイ・漢』の名を与えられ、成人の儀で準優勝した。やってない。
・母魔王
クリストバルコロの十一代目魔王。勇者パーティに倒された。現在その骸は小谷地の収納の中。
・イヴ
勇者パーティに倒されたクリストバルコロの魔王の娘。正式名はイゥヴェネッシェーレ。魔王の子は子宮内で外のことを学習するため、多くの魔法や日本語をも学んだ。【仮死化】により魔王の子宮内で仮死状態だったため魔王の骸と一緒に収納されていた。
・ヨー・ミズイー・ヨイス・デドーショ九世
頭髪がない代わりに頭のてっぺんに角みたいな突起がある男の子。五百年前に生きていたが、現在は「生きていない」状態。小谷地の【収納】により森の民の遺跡から脱出成功。そして再び【収納】内へ戻ることを望んだ。
・屍戦士、屍騎士、屍大戦士
ヨーが五百年かけて集めた部下。見た目はスケルトン。現在は、小谷地の亜空間に格納されている。
・漢一族
「全裸-弱点=最強」という方程式のもと、去勢により弱点を棄てた全裸最強種族。その汗は秘術を防ぐ。ブフラーという競技で成人の儀を行う。爽やかに見えるがドロドロの歴史を持つ。
・エビフーライ・漢
ブフラー五戦目の相手。イケメンマッチョ。魔法薬ドーピングが切れた小谷地にらくらく勝利。成人の儀の優勝者。アヴァラガンへの挑戦で祖父以上の骨を持ち帰り、新しい掟を作りたいと考えている。
・ビーン
ブフラー六戦目の相手。やたら色気があるものの、終始逃げの姿勢で儀式円の縁まで追い詰められ敗北。実は男体化させられた秘術師見習いの娘。エビフーライとは両思い。
・ヒーホー・漢
ブフラー七戦目の相手。バランスの取れたマッチョでどう見ても実力者なのだが、小谷地にわざと負けた。去勢を避け毎年第三位で種付けの儀だけ楽しみたいエンジョイ勢疑惑。
・秘術師
秘術使い一族を裏切って漢一族に秘術無効となる汗を秘術で授ける代わりに、名誉一族となったが、その盟約はいつの間にか守られなくなった。その娘は秘術師見習いに、息子は漢一族として育てられる。
・ナーツミー
現在、漢一族唯一の秘術師。亀の甲を用いて占託をしたり、女体化の秘術などを使う。どうやらエビフーライの仲間。
・クーリムシーヨー・漢
漢一族の長。エビフーライの祖父。名誉去勢で男性器は失っていない。秘術師を抱く権利を持っている。
・アクジューン・漢
エビフーライの父。成人の儀で優勝し、種付けの儀の後、アヴァラガンへ挑戦して死んだ。殺された疑惑がある。
・タクラーマ・漢
アクジューンと同じ年に男体化させられ参加させられた成人の儀で第三位となり貞操を守った秘術師見習い。サチューを騙してアクジューンの汗を無効化させた疑い。
・サチュー
エビフーライの母。アクジューンとは愛し合った。タクラーマに騙されアクジューンの死の原因となったことを悔いている。成人の儀で一回負けただけで自ら万年負けの道を選んだ。




