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転校〜転入はつまり無職

9月1日。

とある高校の正門前。

そこには一人の男(男){無職}がいた………。


そう、俺だ。


その男(無職)はずっと考えていた。




貞操逆転世界とは、なにか??


辞書的説明だと、男女の考え方が逆転した世界の事を指すのだろう。

例えば、男が見知らぬ女を遊びに誘うのは「ナンパ」という言葉で表現されるが、女が誘う場合は「逆ナン」と言われる。


そして、貞操逆転世界はそれが逆になったもの。


女が積極的に男を誘おうと躍起になる世界なのだ。


その過程で設定としてバグのような男女比が設定されるわけだが、まぁ、そこは一旦おいておこう。


貞操逆転世界とはこのようにモテない男にとっては楽園のような世界なのだ。


理由は単純、自分が男である、という理由だけで求められるようになるからだ。


その過程で元の世界に慣れきった主人公の距離感が女を壊す、みたいなのもあるが、それは置いておいて。


貞操逆転世界に転生したまでは、大体同じだが、ラノベによってはその先どうなるかは変わる。


例えば、現実世界で普通に(普通じゃないけど)過ごしたり。

例えば、異世界で強くなりながら過ごしたり。

例えば、いっその事男の方から娼館(?)を開いたり。


しかし、そこで一切変わらないのが、「男」が求められている点だ。



だからこそ、問おう。それが、俺の悩む理由の全てだ。






……………この世界を貞操逆転世界と表現してもいいのか?


──────────────────

親に宣言した通り普通に受かった。

遊んでくれる友達がいなさすぎて教科書とずっと遊んでた封印されし記憶が…。


そうして、今に至るわけだ…………



勿論、現実逃避してたわけジャナイヨ?


本当ニ疑問ダッタダケサ。マジデ。



「あなたが摩恵原啓一ですか?」


自分に対して必死に言い訳をしていたら前からやってきたおじいさんにそんな事を言われた。


校門前で待ち合わせしてたから、多分この人が担任なんだろう。


「あ、はい。」


なんだろう、何故か喋る前に「あ」って言っちゃんだよね。


友達にキモいって陰口叩かれてたのを思い出した。


あんな奴、友達じゃねぇ………


「あなたが入る2年4組の担任の田中と申します。一応、授業は体育を持っているので、そのときはお願いします。」


!!!???

体育!?

こいつが……!?

なに…!


「お、おねがします…」


動揺しすぎてかんだんだけど!


「教室に行く前に職員室で必要なものを渡すので、少しついてきてください。」


「あ、はい」


体育、体育かぁ……


───────────────────

自己紹介。

自分を紹介、つまり説明する事だ。

名前。好きなもの、嫌いなもの。趣味。


一応、学年が変わる事にクラス内でやらなくはないが、基本的に見たことある顔が多いので、そこまで緊張しなかった。


中学に上がるときは小学校の顔ぶれが。

高校も地元だったから、知ってた顔が一杯。


つまり、まともな自己紹介をあまりやったことがない。


転校生になったことが無かったから分からないが、こんなにプレッシャーだったんだな……


これで全てが決まる。


少なくとも嫌われないようにしなければ……


取り敢えず、言う事を決めよう。





と、思ってたんだけど………




「はーい。皆さん、では転入生を紹介します。入ってきてください。」


「はい……。」






それに気付いたのが教室の扉の前についた時だった……




こうして、俺は無職から脱却した

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