仲直り…?
ギリギリ本日2度目の保健室とはならなかった。
だが、この相対している女は相当腹を立てたようで怒鳴り散らす。
…ん?女って言ってなかった?や、別に、言う必要無いし。
俺、悪くないよな、別に。
つーか、この女怒鳴り散らしてくるんだけど。お前が悪いって。
でも、俺、悪くないよな、別に。
いや、だって昨日喧嘩した話は一旦脇に置いておくとしてさ、それでも俺が微笑みかけたのに殴るってのは無いよな…
これだから男子は!まぁ、女なんだけども……
それにしてもそんな簡単に手を出すか?
いや、思い返せ。俺の行動を。
2つ前のエピソード前記憶を飛ばせ……
……
うん!俺悪くないよな!
いや、まぁ、謝られる分には何も問題はないんだけどさ、
自分で来ないってどゆこと??失礼だわー
って事を言ったら、
バキッ!!
ついに殴られました。
───────────────────
「保健室に行くことは許さない。お前がすべて悪いからだ。」
「俺、悪くない。マジで。暴力反対……。平和主義……。」
「何ぶつぶつ言ってんだ殴るぞ」
もう既に殴ってる件
もう話通じないし、いいや……
ついていくしか無い……
そして俺はあいつ……瑠磨が謝るのを受け入れざるを得なくなるんだ……
なんて可哀想な俺。
「ほら」
なんと、屋上まで連れてかれてしまった。人目に付かねぇから何しても良いってか……!
そして、案内された先には項垂れてるイケメン瑠磨がいた。
…で?俺は何をすればいいの?
そう横にいる女に流し目を送ると睨まれた。
仕方ないなぁ……
「えっと……何?」
ちょっと素っ気ないかもだけど、まぁ、このくらいの距離感が妥当でしょ。
いや、俺から話し始めるのなんで?被害者である俺が一方的に謝られて然るべき場所だろ。ふざけんな
「……ん…。」
「は?」
「は?」
2回目のは?は女のは?だ。
いや、めっちゃ睨まれてるし、瑠磨は涙目なんだけど……
「ごめん、聞こえなかった。」
うん。マジで。難聴系ではないんだけど、某ゲーム的すれ違いラブコメディの主人公のように異常に耳がいいわけでもないからボソッと喋られると……
そんなわけ無いだろ何圧かけてんだクソ野郎、なんて目をする女を放置して瑠磨と向き合う。
「ごめん、殴って。」
今度は聞こえた。
「あ、あぁ。」
正直、反応に困る。だって、人に謝ったことしかないから…。
酷くない?俺の親、謝ってること見たこと無いよ?自分が何かやらかしても普通に言い訳し始めるからね?
「いや、まぁ…。ぶっちゃけ怒ってないとは言えないけど、まぁ?なんだ?俺は一片たりとも悪くはないとはいえ流石に殴られてそのまま許しましたなんてのは良くないからさ、うんまぁ、謝罪は受け入れるよ」
「?」
女野郎が?って目で見てきやがる…。
俺も何言ってんのかよくわかんねぇんだよ…
「一片たりとも悪くない?」
女が呆れたような目で見てくる…
「いや、朝目があって、微笑みかけたら突然殴られたんだぞ?俺のどこが悪いっていうんだ?」
『……』
今度は2人して引いた目で見てきた。
マジで何??
「え?ニッコリしてたの?ニチャァじゃなくて?」
「普通に微笑みかけたに決まってんだろ!喧嘩したとはいえ、転校初日から結構話したんだから!」
「……まぁ、お前も、悪いかな…」
「は…?」
何言ってんだこいつら
そして、女は言ったんだ。
「お前の笑った顔、殺したくなるほどに最っ高に気持ち悪いから、二度と笑うな。」
……俺は、女(男)ではなく、男(女)を恋愛対象として選ぶことにした。




