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ー第49章ー
詩過が話します。
ー第49章ー
私は憂津久詩過。
あの時、お父様に助けられたことは、片時も忘れていない。
お父様は尊敬すべき人。
それは分かっている。
だけど、私が関心を向けられる殿方はただ一人。
実の叔父、憂津久真打さん。
十年たった。
私は16。
もう結婚できる年だ。
体も十分成長したし、夜國さんも、お母様も、私の美貌は素晴らしいと褒めてくれる。
能力のコントロールも、上達してきた。
この危険な森で生き残るには、私と夜國さんの能力が必要不可欠。
私の黄金覇気で獲物を誘い、そこをみんなで捕まえる。
夜國さんの能力は秘密厳守。
私達のこの森の家を、巧妙に隠してくれている。
繻子と朱塗と、私の仲は、そんなに悪いわけではない。
でも、良いわけでもない。
どうでもいいけど。
あ、そろそろ時間だ。
次は、朱塗の番。
あの子は少し、変わっている。
殿方呼びですか…詩過、立派な淑女に育って、生みの親は嬉しかですよ…うふふふふふ……産みの親は、メッチだけどね。




